ソフトB・王会長「10ゲームくらい離してゴールするんだ!」 3年ぶり優勝奪回へ独走指令

[ 2023年1月6日 05:00 ]

鏡開きする王会長(左から3人目)、後藤社長(同4人目)らソフトバンク関係者(撮影・岡田 丈靖)
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 仕事始めとともに大号令が出された。ソフトバンクは5日、ペイペイドームで新年恒例の鏡開きを行った。王貞治球団会長(82)は、昨季リーグ戦で同率でのV逸を改めて悔やみ、10ゲーム差をつけての独走ゴール指令を出した。20年以来のリーグVと日本一に向けて大型補強にも成功。強化へ資金を惜しまなかった後藤芳光球団社長兼オーナー代行(60)は、今季からの10連覇を目標に掲げた。

 球団トップが正装しバットを振りかざして行う恒例の鏡開き。王会長は激しく、振り下ろした。新年を迎えたが昨季の悔しさがよみがえった。式典後は興奮し、語気を強め大号令を発した。

 「今年は10ゲームくらい離してゴールするんだ!と、強い気持ちでね。1年間戦うためフロントが補強をした。あとは現場として藤本監督以下、一戦必勝で。今年は勝って初めて喜べる。2年間(優勝が)遠ざかっている。戦いの輪の中、中心にいなくちゃいけない」

 昨季リーグ最終戦の10月2日、ロッテに敗れて勝率で並んだオリックスに直接対決の差で2位に甘んじた。同じ失敗はしない、と願いを込め、ぶっちぎりの優勝を熱望した。

 「年が明けても…どうしても去年を振り返ることが多かった。われわれは同じ数字を残しながら(日本)シリーズに出られなかった。去年みたいな同率での悔しい、残念な思いは、もう絶対に二度としないんだ」

 狙うは20年以来、3年ぶりのV奪還と日本一。球団は大型補強を敢行した。嶺井、近藤がFAで加入。助っ人として投手では先発候補のガンケル、中継ぎのオスナ。野手では米国からアストゥディーヨとホーキンスの右の大砲候補が加わった。積極的に資金を投じた後藤社長も、球団としての新目標を掲げて就任2年目の藤本監督に期待を寄せた。

 「育成のための補強でもあり、当初から10連覇を目標にして進んでいきたい。去年、今年と最高の結果を届けられなかった。藤本監督の思う通りにやっていただき、王会長以下サポートメンバーもいる。最高の結果が出ると思っています」

 10ゲーム差のリーグ優勝から始まる10連覇へ。王会長は「補強をした分、選手も大変。本気を出さざるを得ない。選手の本気度を見せてもらうためにも、キャンプは楽しみにしています」。例年通り、31日にチームとともに宮崎入りし2月1日のキャンプインを迎える王会長。「戦いの輪」に入る。(井上 満夫)

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2023年1月6日のニュース