日本ハム・伊藤 球団3位タイ3年目で年俸8500万円到達 来年のWBCでダルとの共闘熱望

[ 2022年12月9日 06:00 ]

来季の目標を書いた色紙を手にポーズする伊藤(撮影・高橋茂夫)
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 球団では西崎幸広以来34年ぶりとなる入団から2年連続2桁勝利を挙げた日本ハム・伊藤大海投手(25)が8日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4400万円増の年俸8500万円でサインした。3年目での到達は07年マイケルの1億5800万円、15年大谷翔平の1億円、08年武田勝の8500万円に並ぶ球団3位タイ。恩師の栗山英樹監督(61)が指揮を執る侍ジャパンの一員として来年3月開催のWBC出場を狙う。

 球団3位タイの入団から3年目で年俸8500万円に到達。しかし、伊藤の中では金額に見合うだけの活躍を求められるエースとしての責任感が芽生えた様子だった。昇給分は「家族に何か還元できたら」と話す一方で、来季への抱負を問われると「チームで一番勝つことを目標にして、その中で来年は絶対的エースになる。誰もが伊藤なら大丈夫と思ってもらえるような結果やたたずまいであったり、一選手として興味を持ってもらえるようなアピールができる1年間にしたい」と主力としての自覚をにじませた。

 6日にはあこがれの存在で球団OBのダルビッシュ(パドレス)が侍ジャパンの一員としてWBCに出場する意思を表明。野球に取り組む姿勢を含め、髪型、SNS駆使と先輩の背中を追いかけてきた右腕は「僕が選ばれたわけではないので」と前置きしつつ「一緒にプレーしたいという思いが強くなった。(自身が選ばれた場合は)いろんなことを聞きたい」と共闘を熱望した。昨夏東京五輪では救援として金メダル獲得に貢献。WBCでは恩師の栗山監督を胴上げすべく、侍ジャパン入りへさらなるレベルアップを目指していく。

 W杯で16強入りを果たしたサッカー日本代表からは、日の丸を背負って戦う覚悟を感じ取った。「国を背負って戦うのは生半可な気持ちではできないと思うし、それだけ注目もされる。結果も問われる。精神的にもタフでなければいけない。改めてそう思いました」。来年は自らが侍ジャパンの一員として、日本を沸かせる熱投を目指す。(東尾 洋樹)

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2022年12月9日のニュース