【現役ドラフト】巨人、広島、楽天など“三角トレード”2件成立に「想像してたのはもっと多角的な…」

[ 2022年12月9日 18:45 ]

(左から)広島への移籍が決まった巨人・戸根千明投手、巨人への移籍が決まった楽天・オコエ瑠偉外野手、楽天に移籍が決まった広島・正随優弥外野手
Photo By スポニチ

 出場機会に恵まれない選手の移籍活性化を目指し、初導入された現役ドラフトが9日に行われ、巨人の戸根千明投手(30)が広島へ、広島の正随優弥外野手(26)が楽天へ、楽天のオコエ瑠偉外野手(25)が巨人へそれぞれ加入が決定。事実上の“三角トレード”が成立する形となった。

 戸根は日大から14年ドラフト2位で巨人に入団。通算158試合5勝2敗、3セーブ、18ホールド、防御率3・96と救援投手としての実績は十分。広島でもブルペンを支える活躍が期待される。球団を通じ「読売ジャイアンツで過ごしたこの8年間は僕にとってかけがえのない素晴らしい時間でした。優勝を経験させていただき、また自分の可能性を広げるために二刀流にもチャレンジさせていただきました。様々な経験をさせていただいたことを本当に感謝しています。これからはライバルチームになりますが東京ドームやマツダスタジアムで僕らしく元気に腕を振っている姿をお見せできるように頑張ります。ジャイアンツファンの皆様には、今まで温かい声援を送っていただきありがとうございます。チームは変わりますがこれからもよろしくお願いいたします」とコメントした。

 正随は大阪桐蔭から亜大をへて18年ドラフト6位で広島に入団。楽天には少ない右の長距離砲として期待される。球団を通じ「突然のことで驚いていますが、これをチャンスと捉えて楽天で頑張りたいと思います。カープファンの皆様、今まで応援いただきありがとうございました。広島では1軍の舞台で活躍する姿をお見せすることはできませんでしたが、新天地で活躍する姿をお見せできたらと思います。これからも応援のほど、よろしくお願いします」と活躍を誓った。

 オコエは15年ドラフト1位で楽天に入団。7年目の今季は1軍こそ6試合の出場で打率・200に終わったが、ファームでは48試合に出場し、同・327をマーク。度重なるけがもあり伸び悩んでいるが、50メートル5秒98を誇る俊足強肩の外野手。新天地となる巨人で心機一転、活躍が期待される。球団を通じて「入団以来7年間、ここまで支えてくださった楽天イーグルスの球団関係者の皆さん、そして、いつも温かく応援してくださったイーグルスファンの皆さん、本当にありがとうございました。来年からは読売ジャイアンツで心機一転頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします」とコメントした。

 また、“三角トレード”はオリックス、ロッテ、ヤクルトでも成立。オリックスの大下誠一郎内野手(25)がロッテに、ロッテの成田翔投手(24)がヤクルトに、ヤクルトの渡辺大樹外野手(25)がオリックスに加入が決まった。

 今回の現役ドラフトでは中日・笠原祥太郎投手(27)がDeNAに、DeNAの細川成也外野手(24)が中日にそれぞれ移籍する事実上の“交換トレード”も成立している。それだけにSNS上では「想像してたのはもっと多角的なトレードだった」「現役ドラフト、三角トレードに近い様相に見えるな」といった声も寄せられた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年12月9日のニュース