現役ドラフトで虎入りの大竹 「頭脳派」「球威戻った」「阪神はいい投手を取った」 元コーチが活躍を予言

[ 2022年12月9日 19:57 ]

ソフトバンク・大竹耕
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 現役ドラフトでソフトバンクから阪神へ移籍する大竹耕太郎投手(27)について、21年までソフトバンクで投手コーチを務めた倉野信次氏が、「阪神はいい投手を獲得したと思う」と、活躍の可能性を口にした。

 育成4位で17年に入団した左腕は、19年にローテの一角として5勝(4敗)を挙げた。同年のシーズン序盤は防御率1点台で推移し、6月にかけては4連勝をマークした。コーナーに投げ分けるツーシームが武器だった。

 しかし、翌年から低迷。当時指導にあたった倉野氏は、その要因を「球威が落ちたため」と振り返った。

 倉野氏は09年からソフトバンクでコーチとしてのキャリアをスタートさせ、1~3軍の投手統括コーチ、1軍投手コーチなどを歴任し、ソフトバンクの4年連続日本一にも貢献した。21年限りで退団し、今年は米大リーグのレンジャーズ傘下のチームでコーチ研修を積んだ。10月に帰国し、大竹を見た際には、筋肉が付き、好調時に近い状態に戻ったと感じたという。

 「以前は球威が落ちたことで、制球が甘く入ったところを打たれていた。球威があるときはファウルにできていた。ただ、今年のフェニックスリーグでは球威は戻っていた」

 直球は、140キロ台中盤をマーク。同リーグでは好投し、復活を印象付けた。

 熊本・済々黌高―早大という勉学の面でも優秀な経歴を持つサウスポーについて、倉野氏は「賢い選手」とも評価する。頭脳派左腕が、虎の先発陣をさらに分厚くするか。

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