藤川球児氏 通算245Sも特例での名球会入り決定「数字を超えたものとして喜びをかみしめている」

[ 2022年12月9日 19:34 ]

新たに名球会への加入が決まった藤川球児氏
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 日本プロ野球名球会の総会が9日、沖縄・那覇市内のホテルで行われ、元巨人の上原浩治氏(47)、元阪神の藤川球児氏(42)の特例での名球会入りすることが決まった。

 大リーグでの活躍も踏まえ、会員の4分の3以上の賛成をもって承認された。特例での名球会入りは初めて。

 総会に出席し、記念の緑色のブレザーを贈られた藤川氏は「プロ野球の歴史をつくって来た名選手の方々から認められたことは、数字を超えたものとして喜びをかみしめている」と言葉に実感を込めた。

 日米通算で打者が2000安打以上、投手が200勝以上もしくは250セーブ以上が規約だったが、投手の分業制が進む中で19年12月の総会で特例を設けることを決めた。

 藤川氏は日米通算で61勝、164ホールド、245セーブ。

 上原氏と同時の加入には「“球児・浩治”と言われていて、公私共々仲良くしていて一緒に入れた。ドラフトも同期。ずっと背中を追い続けてきたが、少しは近づけたかな」と藤川氏。

 阪神OBの投手では村山実氏以来の名球会入り。藤川氏は「村山さんの背番号11は最も付けたい番号だった。ドラフト当日にも憧れの選手に村山さんの名前を挙げた。有言実行というか、あの時残した言葉が今になって生きている。精一杯背伸びして、村山さんのようになりたいと発言して良かった」と感慨深げに振り返った。

 「その時代の(阪神の)オールドファンと僕の時代を知っているファン。みんなで(阪神の)時代を作ってきた中の一人に入れてもらって、時代がつながったかな。次へ、となってホッとしている」

 今後は名球会の一員として球界を盛り上げる。藤川氏は「これからさらに誇りを持って野球道、後進のために頑張りたい」と力を込めた。

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2022年12月9日のニュース