巨人・原監督「優勝できるチームではなかった」 17年目指揮へ「真摯に受け止めて、対策を講じる」

[ 2022年10月4日 19:03 ]

巨人・原監督
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 巨人・原辰徳監督(64)が来季も指揮を執ることが4日、決まった。山口寿一球団オーナー(65)に今季終了のシーズン報告を行い、続投が正式に決定した。

 原監督は昨オフ新たに3年契約を結び、今季はその1年目だった。143試合で68勝72敗3分けで2年連続での負け越しとなり、17年以来5年ぶりのBクラスとなる4位。原政権では初めてクライマックスシリーズ(CS)進出を逃していた。

 通算17年目となる来季の続投が正式決定した原監督との一問一答は以下の通り。

 ――来季の続投をお願いするとオーナーから。

 「んー、そうですね。非常に悔しいシーズンであったと。そういう中でね、どこかで老け込みつつある私自身、逆にその悔しさというものが奮い立たせてくれたという。このままで終わってたまるかと。という何かこう新しい情熱というか、燃えたぎるような血液の中にね、出てきたなというのが今シーズンでした。まあ、チーム状態というものが苦しい時は、いろんな人と話をするという部分。その中でもオーナーとも今年は特によく話をすることができました。私自身もすごく改めて勉強することも多かったし、その中でオーナーよりもう1年、命を下してもらったということに私自身もこのままで終わるかという中で、わかりましたと、いうことでこういう形になったということですね」

 ――今年は監督の中で、何が足りなかったと感じるか?

 「全てでしょうね。全てでしょう。数字だけ見ても得失点差も含めて、防御率もそうだし、いろんな数字、まあチーム打率もそうだし。ある程度、誇れたのはホームラン数かなという部分はあるけれども、しかしホームランというのはチームを支配する、勝利を支配するという上に置いては順位的にはそうそう高いものではないなと、あらためて、そう感じます。やはり、投手力を中心にした守備力、守りの野球というものは非常に重要であると。もちろんそこに、目に見えない部分で言うならば、チームプレー、バントであったり、あるいは進塁打であったり、あるいは犠飛であったり。いろいろなものがありますけど、そういう野球というものが、今年はいろんな意味で足りなかったと。まあ、投手の四球率も含めて、数字は冷静に野球人としてみてもね、優勝できるチームではなかったと、真摯(し)に受け止めて、対策を講じると、そう思っています」

 ――オーナーから直接来季に向けてこういうチームをというのは?

 「いやもちろん、だからそういう話はさっきも言ったようにね、いろいろな中で話をしていただき、経営者としてのいろいろな、野球と職業は、世界は違うかもしれないけど、すごく勉強になりました。そんな中でまずは、強いチームをつくると、強いチームをつくるということが一番であると、そういうことです」

 ――昨年契約を更新する時にオーナーからは若手の育成を託された中で赤星や山崎伊織、井上など若いピッチャーが。

 「若い投手、選手も含めてね、階段には上らせたと思います。しかしその階段を上っていかなければならない、正しい階段で上らせなきゃいけないというのは私のこれからの、私たち、監督、コーチ、選手も含めて、そこは大事なことだと思います。やっぱり階段に上らせたというのはね、すごく大きなことではあるけどそこを、正しい階段を上っていってもらうということはやっぱり非常に大事なことだと思います。ピッチャー、初勝利挙げた投手が9人?8人、そういう若い選手達も含め、野手もね、でもそれだけでいいというものではないわけですし、そこは見守る必要は、育てる必要は逆に高いでしょうね」

 ――強いチームをつくるというのは勝つチームをつくるという解釈か。

 「はい、もう、そこだけだと思います」

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