【広島・佐々岡監督一問一答】心に残る監督初星「大瀬良大地を開幕投手に選び、そして勝てた」

[ 2022年10月4日 04:45 ]

<広・中>一旦ベンチに下がったものの、ナインに促され笑顔をみせる佐々岡監督(中)(撮影・椎名 航)
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 今季限りで退任表明していた広島・佐々岡真司監督(55)が3日、広島市南区の球団事務所で記者会見を開いた。前日2日の今季最終戦後、ファンの前で3年連続V逸の結果責任を負う意思を示し、謝罪と感謝を伝えた一夜明け。会見では悔しさを改めてにじませつつ「大好きな球団で野球ができ、監督までさせてもらった。幸せな男でした」と、しみじみと語った。

 ――印象に残っている試合は。
 「監督1勝目。(20年はコロナ禍で)開幕が遅れる難しい状況で、大瀬良大地をエースとして開幕投手に選び、そして勝てた。監督としての1勝目は、いまでも忘れません」

 ――今季は鈴木の大リーグ移籍や床田の離脱なども影響した。
 「そういうことも踏まえて、いるメンバーでやっていくのが監督の仕事。みんなでカバーできるように自分がうまくしないといけなかったが、それができなかった。そういうチームにしてあげられなかった僕の責任です」

 ――今季終了後のセレモニーで涙を流した。
 「引退するときは泣かなかったけど、昨日は涙が出た。子どもたちも涙を流すとは思わなかったと言っていた。泣いていないつもりだったけど、証拠が残っていた(笑い)」

 ――カープファンについて。
 「いまのカープファンは温かい。3ボールで拍手をしてくれるのは、僕らが現役の頃にはなかった。昨日の最後のセレモニーでも、こういう成績で去って行く人間を温かく見送ってくれた。そういうところでも涙が出た」

 ――熱狂的なカープファンに支えられる重圧などはあったか。
 「監督になるときから、そのぐらいの覚悟は持っていた。(松田)オーナーには、日本で12人しかいない監督をやらせていただき感謝していますと伝えました。負ければ、いろんなことを言われる覚悟はできていた。(記事などを)見ないようにはしていましたけど」

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2022年10月4日のニュース