エンゼルス・大谷 自己最長タイ17戦連続安打!スタンドから「MVP!」コール

[ 2022年10月4日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス8―3レンジャーズ ( 2022年10月2日    アナハイム )

<エンゼルス・レンジャーズ>ベンチでジェスチャーする大谷(撮影・白鳥 佳樹)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が2日(日本時間3日)、本拠地最終戦のレンジャーズ戦に「3番・DH」で出場。初回に中前打を放ち、日本ハム時代の16年に記録した自己最長に並ぶ17試合連続安打とした。チームは18年4月以来、4年ぶりの7連勝。61本塁打のヤンキース・ジャッジとのMVP争いは佳境で、「15勝&34本塁打」で投打ダブルでの規定到達も確実な二刀流は、残り3試合もアピールを続ける。

 8回1死一塁。本拠地エンゼルスタジアムで、大谷が2022年の最後の打席に立った。スタンドの「MVP!」のコールがひときわ大きくなる。結果は二ゴロ併殺打。それでも今季も大きな夢を見せてくれた唯一無二の二刀流に、ファンは感謝の拍手を送った。

 前日に1年3000万ドル(約43億5000万円)での来季契約を発表したばかり。迎えた初回、大谷は1死一塁から中前打で一挙6点奪取につなげた。日米通じ自己最長タイの17試合連続安打でチームも7連勝を記録。地元中継局の実況アナウンサーは「翔平はビースト(野獣)だ!」と決まり文句で称えた。

 この日は5打数1安打で19試合&79打席ノーアーチはメジャー自己ワーストを更新。それでもフィル・ネビン監督代行は「翔平は本塁打を打とうとしているのではなく、ボールに強いインパクトを与えようとしているだけ」。さらに「彼は今まで見た中で最高の選手。議論の余地はない」と話すなど、信頼感はみじんも揺るがない。

 全米を席巻した今季も残り3試合。最後の戦いの舞台のオークランド・コロシアムは大谷と縁が深い。18年にメジャーデビューを飾り、初打席初安打だけでなく初登板初勝利も記録。今季はメジャー通算100号、自身初の2桁10勝目も同球場だ。2年連続100打点までは残り6で3、4日(日本時間4、5日)は打者で出場。あと1イニングで規定投球回到達となる5日(同6日)の今季最終戦で同球場のマウンドに上がるのも不思議な導きだ。

 大谷はチームとともにアナハイムを後にした。ジャッジと演じる異次元のMVP争いは、最後まで目が離せない。(柳原 直之)

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