森繁和氏 研究されたロッテ・朗希&松川 他の捕手試すのも手

[ 2022年8月20日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ6―5楽天 ( 2022年8月19日    楽天生命 )

<楽・ロ>4回、茂木に2ランを浴びた佐々木朗(右)に声をかける松川(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 【森繁和 視点】結果的に勝利投手になったが、佐々木朗の内容は良くなかった。6回95球。私が見た限りでは初回浅村への2球目以外は直球とフォークしか投げていない。開幕直後ならまだしも何度も対戦しているシーズン中盤以降は打者も慣れてくる。160キロの速球も狙われていれば簡単にファウルされる。この試合では左打者への直球が外角に抜け、カウントを悪くしてストライクを取りにいった甘い直球や、浮いたフォークをスタンドまで運ばれた。

 8月10日ZOZOマリンのソフトバンク戦、浮いたカーブで柳田に一発を食らった。その時の反省なのだろうか。この日はスライダー、カーブを極力避け、直球とフォークで勝負しているように見えた。だが、球場も相手も違う。2つの球種では絞られるし、緩急もつけられない。決め球である必要はないが、持っている球を全て使わなければシーズン終盤の激しい戦いでは抑えられない。

 開幕からルーキー松川とのコンビが続いている。ストレスなく投げられる相手なのは分かるが、2人の配球は相手チームに研究されている。佐々木朗で確実に勝てなければロッテは苦しい。目先を変えるためにも一度、他の捕手と組ませるのも一つの手だと思う。(スポニチ本紙評論家)

続きを表示

2022年8月20日のニュース