下関国際“大物食い”再び 春の優勝校&準優勝校撃破なら「KKコンビ」83年のPL学園以来

[ 2022年8月20日 04:00 ]

第104回全国高校野球選手権第13日・準決勝   下関国際―近江 ( 2022年8月20日    甲子園 )

隊列を組んでランニングする下関国際ナイン(撮影・後藤 大輝)
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 第104回全国高校野球選手権は19日に今大会2度目の休養日を迎え、4強に残った各校はそれぞれ調整し、20日の準決勝に備えた。選抜優勝校の大阪桐蔭を破って初の4強に進出した下関国際は、選抜準優勝校の近江との対戦。83年のPL学園以来の春V&準V撃破を狙う。仙台育英と聖光学院は東北勢同士では初めて準決勝で激突。4校全てが春夏通じて初優勝に挑む。

 下関国際が“W大物食い”で優勝へ突っ走る。準々決勝で春王者の大阪桐蔭を破り、準決勝の相手は近江。春の優勝校&準優勝校を倒せば桑田真澄、清原和博の「KKコンビ」が1年時だった83年のPL学園以来だ。19日は兵庫県西宮市内で最終調整した坂原秀尚監督は「(大阪桐蔭に勝った)気の緩みというより、さらにぐっと引き締まった感じ」とチームのムードを伝えた。

 対戦相手の近江は今秋ドラフトで上位候補でもある山田陽翔(3年)を擁する。この日の練習では打者から約10メートルの位置で打撃投手が投じるなど、対山田の速球を意識した内容でバットを振った。

 準々決勝の大阪桐蔭戦では3回1/3無失点の好救援で逆転勝利を呼んだ背番号6の仲井慎(3年)は近江の印象について「山田くん中心に粘り強いチーム」と警戒。「終盤勝負だと思っている。負けないように勝ちにこだわっていきたい」と力を込める。この日はエースの古賀康誠(3年)とともにノースローで軽めのメニュー。「疲れは全くないです」と話し「まだ戦いは終わっていない。雰囲気を変えてしまうと負けてしまうので、変えないように意識している」と表情を引き締める。

 県勢ではPL学園に決勝で敗れた85年の宇部商以来の決勝進出を狙う。坂原監督は「準決勝は選手も私も初の舞台。未知の世界ですけど、ワンプレーごと全力で挑みたい。大会を通して成長をしている選手に期待したい」と心待ちにしていた。(杉浦 友樹)

 《83年PLは池田、横浜商を連破》下関国際は準々決勝で選抜優勝の大阪桐蔭を撃破。準決勝では選抜準優勝の近江と対戦する。夏の甲子園で同年選抜の決勝進出2校を連破すれば83年にPL学園が1年生の清原和博、桑田真澄を擁して準決勝で春優勝の池田を7―0、決勝で春準Vの横浜商を3―0で下して以来39年ぶり2度目となるがどうか。

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