阪神・伊藤将 自責ゼロで連勝止まる 守乱に泣くも相手4番には脱帽「牧がうまく打った」

[ 2022年8月11日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0-3DeNA ( 2022年8月10日    横浜 )

<D・神>8回、牧の先制適時二塁打に失策が絡み2失点し、厳しい表情の伊藤将(左)と寄り添う梅野(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 伊藤将は5月29日のロッテ戦以来の3敗目を喫し、7連勝で止まった。味方の拙守に足を引っ張られ、自責0での黒星。不運を嘆くよりも、決勝打を浴びた牧に潔く脱帽した。

 「もう、勝負球だったので…。牧がうまく打ったという感じ。梅(梅野)さんと話をして、“勝負にいく時はいく”ではっきりしていた。牧にああやって打たれたら仕方ない」

 同じ左腕の浜口と息詰まる投げ合い。走者が出た8回の攻撃は打席が回っていれば代打の可能性が高く、目前で終わったのも勝負のあやだったか。

 続投した直後のマウンド。簡単に2死を取った後の二ゴロ失策から暗転した。佐野に左前打でつながれ、一、二塁。牧には2ストライクから3球勝負で投げ込んだ内角直球を左翼フェンスに直撃された。

 初回の対決では同じ内角直球で見逃し三振に斬るなど、随所で効果を発揮していた。選んだ1球に悔いはない。江越の悪送球も重なって2点を失い、続く宮崎にも左前適時打を浴びた。107球の力投は報われなくても、4完投は青柳と並んでリーグ最多。矢野監督からは「真っすぐで押していって、うまく変化球も使えていた」と評価された。

 横浜スタジアムでは今季初登板。地元の千葉県からは父・正宏さんも応援に駆けつけ、「千葉で観戦した5月29日の試合はあまりよくなかったから、今日はチームが勝てるように試合をつくってくれれば…」と健闘を祈っていた。援護にも恵まれず前回に続いて目前で敗れ、白星を贈ることはできなかった。

 主に主力打者にコロナ離脱が相次ぎ、厳しい戦い。頼みは投手陣で、伊藤将も先発陣の中核を担う一人だ。止まった連勝街道。再び歩み出すだけの力が左腕にはある。(長谷川 凡記)

続きを表示

この記事のフォト

2022年8月11日のニュース