阪神・佐藤輝 苦しい8月急ブレーキ 前後の打者“消え”井上ヘッド「あいつが打たないと勝てない」

[ 2022年8月11日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0-3DeNA ( 2022年8月10日    横浜 )

<D・神>9回、三振で最後の打者となり、悔しそうな佐藤輝(撮影・木村 揚輔)
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 阪神・佐藤輝は最後まで食い下がった。3点を追う9回2死一、二塁。山崎には3球で追い込まれた。ボール1球を挟んで5球連続のファウル。直球にも、沈むツーシームにもバットを当てた。10球目の低めを見極め、最後は11球目。内角直球に空を切った。決勝打のライバル・牧とは対照的な結末に、うつむきながら三塁ベンチ奥へ。1試合3三振は7月8日ヤクルト戦以来、今季5度目。開幕から101三振を数え、昨季173に続き、阪神打者では初の新人から2年連続3桁三振に乗った。

 8月は8試合を終えて打率・115(26打数3安打)、本塁打もない。後ろを打っていた大山の離脱後は5試合で1安打しかなく、前を打っていた近本もいなくなった。警戒が4番打者に集中するのは必定でも、井上ヘッドコーチは「あいつが打たないとチームが勝てないことは本人が一番分かっていると思う」と奮起を求めた。

 「みんなでやるという中で、ちょっと輝の若さが出ている部分はある。おまえのせいだということでもなく、でも、おまえにはそういう部分が重くのしかかっているんだよ…というのは感じてほしい」

 空振り三振に倒れた5回の打席で開幕から443打席を数え、2年連続で規定打席に到達。中野は既に到達済みで、同一年度で同一球団の新人から2年連続規定打席到達2人はセ・リーグ初の快挙だ。近本の離脱で開幕からの全試合出場はリーグで佐藤輝、巨人・丸、広島・坂倉の3人だけ。寄せられる期待はますます高まる。 (阪井 日向)

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2022年8月11日のニュース