7失点でもオリックス・山岡は先発“合格”、会談で新スタイル模索した中嶋監督「内容は良かった」

[ 2022年3月16日 05:30 ]

オープン戦   オリックス3-14楽天 ( 2022年3月15日    静岡 )

<楽・オ>オリックス先発の山岡(撮影・篠原 岳夫)
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 オリックス・山岡が今春初先発し、10安打を浴びてオープン戦に限れば自己ワーストを更新する7失点の炎上だった。4回1死で81球を数えたところで降り、予定された5回にも届かない“KO劇”。復活はまだ先か…と思われたが、内情はそうではないらしい。

 「やりたいことができました。打たれるのは想定内。野球を始めて今までにない配球だったり、いい収穫があった登板でした」

 昨年9月に右肘のクリーニング手術を受けてヤクルトとの日本シリーズでは第5戦に中継ぎで復帰。今季の起用法が注目された。前回8日の中日戦後に先発で勝負したい意向を明かした上で中嶋監督と新しいスタイルをつくり上げていくことを確認したという。

 「監督と話しあったことなので具体的には言えないです。今日はそれが一番重要だったので、打たれたことは気にしていません」

 決して強がりではない。中嶋監督にも「内容は良かった。やりたいと言っていたことができていたように見えた」と開幕ローテーション入りへ前進したかのような評価をもらった。

 直球と縦のスライダーが中心だった従来との違いは、110キロ台のナックルカーブ7球とチェンジアップ10球を配球したことだ。特に2回に投げた最遅99キロのカーブは最速148キロの速球と49キロ差を生み出した。これが「シン・山岡」の予兆なのか。答えは本番で完全復活を遂げた時に分かる。(畑野 理之)

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2022年3月16日のニュース