巨人・原監督「開花待ってください」…貧打深刻7連敗、8戦連続2得点以下

[ 2022年3月16日 05:30 ]

オープン戦   巨人2-6中日 ( 2022年3月15日    バンテリンD )

<中・巨>6回、選手交代を告げ、ベンチに引き揚げる原監督(撮影・河野 光希)
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 開幕が10日後に迫っても春はまだまだ遠い。貧打でオープン戦最下位の巨人は1分けを挟み7連敗。東京は今週末にも桜の開花が予想されるが原監督は「桜は早く開花しそうだけど、わが軍はなかなか開花させないよ、まだ」ともったいぶるような口調で話し「開花を待ってください」と祈るように語って帰りのバスに乗り込んだ。

 球場は違うものの、25日の開幕戦(東京ドーム)で対戦する中日との前哨戦。だが打線はタイムリー欠乏症が完治しなかった。9回に失策の間に2点を返したが、8回までに走者を出した6イニングで次打者が凡退するなど厚みのある攻撃ができず。計8安打を放ちながら5回2死一、三塁で坂本が二ゴロに倒れるなど、3度の得点機を生かせなかった。

 これで8試合連続で2得点以下。12球団最少の21得点で適時打による得点はわずかに3点だ。オープン戦最下位に沈む。この日はオープン戦4本塁打の4番・岡本和が上半身の違和感で欠場。原監督は「大事を取った。現状、無理はさせない」と説明し、16日の出場にも「たぶんやらせないんじゃないかな」と見通しを語った。代役の4番には昨年8月の移籍後、初めて中田が起用され、6回に中越え二塁打を放ったが、打線爆発の起爆剤とはならなかった。

 本番をにらんで投手を打席に立たせた相手に対し、指名打者を起用しながらも攻撃でつながりを欠いた。原監督は「強い打球が出るようになってきた。だいぶ兆しは見えてきていると思う」と覚醒を期待したが、オープン戦は残り5試合。残された時間は多くない。(花里 雄太)

 ≪チーム14年ぶり≫巨人は1分けを挟み7連敗。オープン戦で巨人の7連敗以上は20年に喫した球団ワーストの9連敗(3分け挟む)以来2年ぶりだ。連敗期間中の得点は0、1、2、1、1、2、2、2と全て2点以下。オープン戦で8試合以上2点以下が続いたのは08年3月4日広島戦から同19日ヤクルト戦まで11試合連続で記録して以来チーム14年ぶりの貧打になる。

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2022年3月16日のニュース