楽天ドラ2・安田 開幕マスク前進3安打!“東北のゴジラ”が本家ゆかりの静岡で大暴れ6戦打率5割

[ 2022年3月16日 05:30 ]

オープン戦   楽天14ー3オリックス ( 2022年3月15日    静岡 )

<楽・オ>2回、安田が右前に2点適時打を放つ(撮影・篠原 岳夫)
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 楽天は15日、オリックスとのオープン戦で19安打の猛攻で14点を奪って大勝。5連勝(1分け挟む)でオープン戦の首位をキープした。「東北のゴジラ」ことドラフト2位の安田悠馬捕手(22=愛知大)は「8番・捕手」で先発出場して2回に2点適時打を放つなど3安打。これで静岡では6試合で16打数8安打、打率・500の猛打ぶりで、また一歩、開幕スタメンマスクに近づいた。

 大勝の中で安田の存在感は際立っていた。打撃では全て追い込まれながら3安打。守備では2回に自慢の強肩で二盗を阻止し、強風で制球に苦しむ投手陣を粘り強くリードした。開幕マスクを目指す新人は「追い込まれてからも長打が欲しいけど、ヒットが出てくれたので最悪オーケーという感じ」と笑った。

 2回1死二、三塁では低めのチェンジアップをとらえて右前に2点適時打。5回は先頭でカーブを中前に運び、6回はフォークを左前に運んだ。広角に打ち分けたプロ初の3安打でチームの5連勝に貢献。オープン戦は首位を快走しており、球団初Vも見えてきた。

 8日のヤクルト戦で放ったオープン戦初安打となる右越え3ランが安田を呪縛から解き放った。「余裕も生まれたし視野が広がった。逆方向だけじゃなくて右方向にも打てるんだと」。それまでは結果を求めすぎるあまり逆方向への意識が強すぎて持ち味の豪快さが消えていた。強くスイングする――。基本に立ち返ったことでバット軌道も安定し対応力もアップ。・227だった打率を一気に・308まで上昇させた。

 松井秀喜似の「東北のゴジラ」が静岡県に上陸して10日目。富士山など日本を代表する名所が多いことで映画「ゴジラ」シリーズの舞台にもなってきた同県でのオープン戦は6試合で16打数8安打で打率・500、1本塁打、8打点だ。巨人・阿部や西武・森といった左打ちの捕手に憧れを抱き「よく動画を見ていた」という。近年は正捕手が不在のチームに「打てる捕手」が誕生すれば、13年以来の優勝も見えてくる。

 開幕1軍のみならず開幕マスクの可能性も見えてきた。石井監督は「新人とか関係なく、先頭に立ってやってもらえたら」と期待する。オープン戦首位の原動力は各ポジションでの激しい定位置争い。当然、安田も多方面に刺激を与えている。(重光 晋太郎)

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2022年3月16日のニュース