広島　３投手で計１０四球じゃあ…リズムつくれずヤクルトに連敗

＜ヤ・広＞５回２死満塁、西浦（左）に右前適時打を浴びる福井

セ・リーグ 広島２―５ヤクルト

（8月4日 神宮）
　広島は試合前まで最下位だったヤクルトに痛恨の連敗を喫した。先発の福井は連続四球で初回を立ち上がるなど終始、制球に苦しんだ。

　２回は下位打線に三塁打と犠飛で先制され、５回も２四球で招いた満塁から西浦に右前適時打を浴びた。与四球７は過去３度あった与四球６を超えるプロ６年目での自己ワースト。２失点ながら５回までに１０９球を数え、６回に代打を送られた。

　「投球でリズムをつくれなかったのは自分の責任です。次に向けてまた頑張りたい」

　２カ月半ぶりの１軍登板で７回無失点の快投を演じた前回７月２８日の巨人戦（京セラドーム）から一転した苦投。過去５度の先発で１勝３敗と相性の悪かった神宮球場でまた結果を出せず、緒方監督からも「粘っていたけど、ツーアウトからスリーアウト目を取るというところが悪かった。前回良かっただけに、もう少し長いイニングを投げてほしかった」と苦言を向けられた。

　６回に登板した２番手・薮田も２四球で２死一、二塁を背負い、山田に初球直球を右中間席へ運ばれた。３投手で計１０四球の乱調が響いた。試合のなかった２位・巨人とは６・５差となり、５日から直接対決。しかも、本拠地で待ち受ける相手に対して東京からの移動試合を強いられる。先陣を任された野村への期待は大きい。

　≪Ｍ点灯の条件≫広島はヤクルトに敗れ、試合のなかった２位巨人とのゲーム差は６・５に接近。２位と７差未満になるのは、交流戦終了時の６月２３日（２位巨人と６差）以来４２日ぶり。７月２３日に今季最大に並ぶ１１差として以降、巨人の７勝１敗に対し、広島は３勝６敗と苦戦している。５日からの直接対決で巨人に３連勝すれば、７日に優勝へのマジック３２が初点灯する。