ロッテ唐川 中田斬り “高校ビッグ3”対決制し4勝

[ 2016年8月5日 05:30 ]

<ロ・日>先発し、4勝目を挙げた唐川

パ・リーグ ロッテ3―0日本ハム

(8月4日 QVCマリン)
 宿命のライバルに対し、直球勝負を挑んだ。0―0の3回2死満塁、打席には日本ハムの4番・中田。ロッテ・唐川は直球で2球ファウルを打たせた。3球目も直球。外角を狙った144キロはシュート回転して真ん中へ。失投だった。それでも中田は手が出ず、見逃しで3球三振に仕留めた。

 「シュートしていたけど、強い球を投げられたので良かった。結果論ですね」。6回も直球を5球続けて2ボール2ストライクと追い込み、最後はスライダーで空振り三振を奪った。7回6安打無失点で4勝目。今季初対戦で3打数無安打に抑えられた中田は「前と球質が変わっていた。速いと言うよりベース板の上で球が強くなっていた。完敗です」と脱帽した。

 唐川と中田は、ヤクルトの由規とともに07年に「高校ビッグ3」と呼ばれた。2人のプロでの通算対戦成績は51打数12安打の打率・235、3本塁打。くしくも度重なる右肩の故障から今季5年ぶりに復帰した由規もこの日2勝目を挙げた。「同日白星」は、11年4月27日以来5年ぶり5度目。唐川は「同世代のいい選手は刺激になる。中田と由規は一番意識している選手。常に気にしている」と目を輝かせた。

 伊東監督は「粘り強い投球をしてくれた。言うことない」と絶賛。チームは2位・日本ハムとの直接対決で3カードぶりに勝ち越し、6ゲーム差に縮めた。「次は長いイニングを投げられるように頑張る」と唐川。中田斬りで自信を深め、次回は2年ぶりの完投を目指す。 (渡辺 剛太)

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