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9月調子上向き黒田 メジャー経験生かす「100%を求めない」

<神・広>4回1死、福留を中飛に打ちとる黒田

セ・リーグ 広島3-0阪神
(9月11日 甲子園)
 広島の黒田博樹投手(40)が11日の阪神戦に先発し、8回2安打無失点で9勝目を挙げた。負ければ自力優勝の可能性が消滅する一戦で、見事な虎退治。40歳以上の9勝は、球団では1997年の大野豊(本紙評論家)以来2人目となった。チームは1分けを挟んで3連勝を収め、今季60勝に到達。借金を2まで減らし、首位のヤクルトまで4ゲーム差とした。メジャー帰りのベテラン右腕は、逆転優勝へ望みを捨てていない。

 日本球界では8年ぶりとなる完封まであとアウト3だった。8回まで2安打無失点で、投球数は104球。しかし、中5日に加え、今後の登板も考慮した首脳陣の方針で黒田は9回のマウンドに上がらなかった。

 「余力?ありましたよ。(9回は)行きたかった。大瀬良、中崎はいつもスタンバイしている。もう少し若ければ、彼らを休ませることができた」。9勝目を挙げた40歳は、涼しい顔で男気あふれるセリフを口にした。

 ピンチらしいピンチは2回だけ。先頭・福留に左翼線二塁打を打たれたが、ここからがベテランの真骨頂だ。ゴメスを内角低めの変化球で投ゴロに打ち取ると、今成には内角へ145キロ直球を投げ込み3球三振。伊藤隼も中飛に仕留めた。

 「コースを間違えなかったのが、こういう結果になった」。内外角に多彩な球種を投げ分け、打者に的を絞らせない。負ければ自力Vの可能性が消滅する一戦で三塁すら踏ませず、8奪三振。敵将の和田監督も「相当(ボールが)動いていた。芯を外されることが多かった」と脱帽した。

 7回を3安打無失点に抑えた前回5日のヤクルト戦(神宮)から15イニング連続無失点。シーズンの疲労が蓄積する9月に再び調子を上げてきた。それは、メジャーリーグでの7年間の経験が生きている。「向こう(米国)でも9月はブルペンの回数を少なくしたり(工夫)していた。体は100%を求めないようにしている。求め過ぎると精神的に苦しくなる」。現状を受け入れ、その時のベストの投球を心掛ける。ドジャースでもヤンキースでも優勝争いを経験。昨季の月別防御率も9月は2・81と最も良く、シーズン終盤で大黒柱としてフル回転した。5年連続2桁勝利の実績を残した黒田の極意だった。

 40代での9勝は球団では大野以来で、2桁勝利に王手をかけた。ただ、「結果的にそうなればいい」と意に介さない。チームは1分けを挟み3連勝で、CS圏内の3位・巨人に2ゲーム差。首位・ヤクルトとも4ゲーム差で、2位・阪神とはまだ6試合を残す。「僕たちは目の前の試合を粘り強く戦うだけ」と黒田が代弁したように、可能性がある限り、逆転優勝も諦めていない。

 ▼広島・緒方監督(黒田について)素晴らしい投球だった。一球一球、丁寧に気持ちを込めて投げていた。

 ▼広島・畝投手コーチ 完封?9回も任せたら球数が120ぐらいまでいってしまう可能性があったので。黒田は後ろのピッチャーのことを考えてくれたが、ワシが(続投を)ストップした。

 ≪20戦連続2桁安打なし≫広島は7安打に終わり、連続試合2桁安打なしは8月18日中日戦から20試合連続となった。12日も1桁安打に終わると、59年に記録した球団ワーストの21試合に並ぶ。

[ 2015年9月12日 05:30 ]

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