ロッテ福浦 来季現役続行へ 39歳「まだまだ体は動く」

[ 2015年9月12日 07:00 ]

<ロ・オ>6回1死一、二塁、中前適時打を放った福浦は代走を送られベンチに戻る

 ロッテの福浦和也内野手(39)が、プロ23年目となる来季も現役を続けることが11日、分かった。残り97本としている通算2000安打の記録達成に意欲を見せており、球団側もロッテ一筋22年の功労者を戦力として評価している。

 「幕張の安打製造機」は来季への強い思いを口にした。「まだまだ体は動く。球団がやらせてくれるのであれば、来季も頑張るつもりでいる」。今季は60試合に出場し、打率・264。先発出場したこの日は6回に同点の中前適時打を放ち、勝利に貢献した。01年に首位打者を獲得した打撃技術はまだまだ健在で、後半戦では先発起用される試合も増えている。林信平球団本部長も「最近の福浦の活躍は皆さん見ての通り。(打撃の)勝負強さもそうだし、(一塁の)守備でもチームに貢献してくれている」と高く評価し、来季の構想に入っているのは確実だ。

 プロの世界で「名打者」の証とされる大記録が現役続行の原動力になっている。「プロに入って22年間、多くの人の支えのおかげでここまでやってこられた。ファンの熱い声援にもいつも感謝している。2000安打を達成できれば恩返しになると思う」。地元・千葉県出身ということもあり、ファンからの人気も絶大。来季も「福浦コール」を力に変えて、球団の生え抜き選手としては85年の有藤通世(スポニチ本紙評論家)以来となる2000安打の金字塔を目指す。

 ◆福浦 和也(ふくうら・かずや)1975年(昭50)12月14日、千葉県生まれの39歳。習志野高から、93年ドラフト7位で投手としてロッテに入団。打者に転向して才能が開花し、01年に首位打者を獲得。01~06年まで5年連続で打率3割をマーク。03、05、07年にはゴールデングラブ賞を受賞。1メートル83、88キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

2015年9月12日のニュース