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中日・和田 現役引退へ 43歳、史上最年長2000安打達成花道に

今季限りで現役を引退することが分かった和田。打撃の職人がまた一人バットを置く

 中日の和田一浩外野手(43)が今季限りで現役を引退することが11日、明らかになった。昨季骨折した右手首のリハビリと両膝痛で出遅れたが、6月11日のロッテ戦(QVCマリン)で通算2000安打を達成した。しかし、体の状態は万全には戻らず、その後も休養日を挟みながらの出場が続いたことで引退する決意を固めた。球史に名を残す大打者が、プロ19年目のシーズンを最後にユニホームを脱ぐ。

 セ・パ両リーグを股にかけて安打を量産し続けてきた43歳の打撃職人が、華々しいキャリアに終止符を打つ。目標としていた通算2000安打に到達したそのシーズンに、和田が現役を引退することを決意した。この日、名古屋市内でスポニチ本紙の取材に対し、「それ(引退)に関しては、僕からコメントすることはありません」と話したが、すでに親しい関係者には報告済みで、シーズン終了後にも正式発表される。

 神戸製鋼から96年にドラフト4位で捕手として西武に入団。本格的に外野手に転向した02年から打撃が開花し、05年には首位打者を獲得した。岐阜県出身で、07年オフにFAで名古屋を本拠とする中日に移籍。主軸として活躍し、10年には打率・339、37本塁打、93打点の好成績でリーグ優勝に導き、リーグMVPに輝いた。

 強じんな肉体で故障とは無縁だったが、昨年8月6日の広島戦(ナゴヤドーム)で右手首に死球を受けて骨折。初めて長期離脱を経験した。さらにリハビリ中に右膝痛を発症。オフに手術したが、その右膝をかばい今度は左膝にも痛みが出るなど満身創痍(そうい)。それでも、今年5月26日に1軍に昇格すると、6月11日のロッテ戦(QVCマリン)で史上45人目の通算2000安打を達成。42歳11カ月での到達は史上最年長となった。さらに8月16日の巨人戦(ナゴヤドーム)では、同3人目となる両リーグ1000安打も達成した。

 しかし、両膝の状態を考慮され、その後は休養日を挟みながらの出場。「レギュラーでなくなった時が引き時だと思う」と話すように、毎試合出場することに強いこだわりを持っている。それだけに、数試合に一度はベンチスタートとなる現状に納得できなかった。ここまで70試合で打率・289、5本塁打、24打点。43歳になっても衰えは感じさせないが、目標の2000安打を達成したこともあり、潔くバットを置く道を選んだ。

 ここまで積み上げた2044安打、生涯打率・303。シーズンが残っているだけに、最後まで全力を尽くす姿勢に変わりはない。引退後はコーチとしてチームに残る可能性があるが、現役で背番号5のユニホームの勇姿を見せる機会は残りわずかとなった。

 ◆和田 一浩(わだ・かずひろ)1972年(昭47)6月19日、岐阜県生まれの43歳。県岐阜商2年時に春夏の甲子園に控え捕手として出場。東北福祉大、神戸製鋼を経て96年ドラフト4位で西武入り。01年に16本塁打して頭角を現し、外野一本に絞った02年から3年連続で打率3割、30本塁打を記録。05年に首位打者。07年オフにFA権を行使して中日に移籍した。ベストナインは6度。愛称は大学時代から「ベンちゃん」で、演出家の故和田勉さんからとった。1メートル82、90キロ。右投げ右打ち。

 ≪過去に7人≫過去に通算2000安打を達成したシーズンが現役最終年となった選手は87年加藤英司(南海)92年新井宏昌(近鉄)00年駒田徳広(横浜)05年野村謙二郎(広)07年田中幸雄(日)12年小久保裕紀(ソ)13年ラミレス(D)と7人いる。多くは快挙達成を花道にユニホームを脱いだが、ラミレスは翌年も独立リーグでプレーを続けた。

[ 2015年9月12日 05:31 ]

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