鳥谷、アニキ、浅井!1イニング3発出た

[ 2009年8月21日 06:00 ]

 【阪神10―2ヤクルト】胸のすくような3発の花火だった。3回。口火を切ったのは鳥谷だ。一場から右翼へ12号ソロ。カウント0―2から「何も考えず思い切っていった」。さらに金本が右翼ポール際へ16号ソロで続く。7月29日の横浜戦(甲子園)以来、19試合ぶりの8月初アーチ。19日のヤクルト戦(神宮)でブラゼルが左肩を痛め、この日朝に大阪に戻った。出場選手登録の抹消も視野に入るだけに、助っ人大砲不在の危機にアニキのバットが燃えた。

 締めは浅井。1点を追加し、なお2死一、三塁から左翼へ3ラン。06年5月14日のソフトバンク戦(ヤフードーム)以来、3年ぶりの一発に「(鳥谷、金本が)前で打ってくれたので、続いていこうと思った」と声を弾ませた。赤星欠場で巡ってきた今季初スタメンに「何かやってやろうと思っていた」。そんな伏兵のアーチで、7月17日の巨人戦(東京ドーム)以来、今季2度目の1イニング3発。2カード連続の勝ち越しに真弓監督も「あの3発で楽になった」と喜んだ。3位・ヤクルトとは8・5ゲーム差。ここ1カ月弱で5差を縮めた。残り41試合、勢いをつけるには最高の勝ち方だった。

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2009年8月21日のニュース