巨人の士気を落としかねない内海の現状

[ 2009年8月21日 22:01 ]

6回、代打志田に勝ち越し2ランを許し、マウンドを降りる巨人・内海

 【巨人6―9ヤクルト】巨人の内海は、乗り切れない今季を象徴するマウンドとなった。2―2とした後の6回、代打の伏兵、志田への直球が甘く入り、勝ち越しの2ランを浴びた。「追い付いてもらった直後の失点が…。本当に悔しい」とベンチでうなだれた。

 序盤から制球が定まっていなかった。1回、青木へのスライダーが真ん中に入って先制タイムリーを打たれ、3回にはチェンジアップが高く浮いて飯原に右前適時打を許した。6回途中までに10安打を浴びての4失点は、当然の結果でもあった。
 前半戦は2軍での再調整を余儀なくされた時期もあり、4勝6敗に終わった。「もう失敗は許されない。大事な試合が続く後半戦で取り返したい」と意欲を示しているが、相手をねじ伏せる球威がなく、球種も多くない内海が、この日のように生命線の制球を乱しては、勝機はしぼんでしまう。
 2006年から3年連続2けた勝利を挙げ、大黒柱と言われるまでに成長した左腕。だからこそ首脳陣の要求は高い。こんな投球をしていては、リーグ3連覇へ向け佳境を迎えるチームの士気を落としかねない。

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2009年8月21日のニュース