帝京 マウンド譲らん!平原エースの意地で完封

[ 2009年7月28日 06:00 ]

<帝京・二松学舎大付>5回2死、曽根から三振を奪った帝京先発・平原はガッツポーズでベンチへ戻る

 【東東京・帝京5―0二松学舎大付】エースの意地で投げきった。今夏から帝京の背番号1を背負う平原が、MAX148キロの直球を軸に5安打完封。声を張り上げ、気迫を前面に押し出す投球で相手打線を寄せつけなかった。「完封は公式戦で初めて。ここまで2年生が頑張ってきたので、きょうは自分が、と思ってました」と満足そうに振り返った。

 初戦(3回戦)の都墨田工戦に先発し、4回を無安打無失点に封じたが、4回戦以降は2年生投手が登板。背番号5を背負っていた今春同様、三塁手としての出場だった。「早く投げたいと思ってました」。この日の終盤はブルペンで2年生の鈴木が投球練習を行っていたが、マウンドを譲る気はなかった。「エース番号をもらってる以上、気持ちを出していかないと」。決勝のマウンドも誰にも渡さない。

 ≪二松学舎大付 2年連続で準決勝敗退≫帝京に0―5で完敗し、2年連続で準決勝敗退となった。今春の都大会でも帝京に0―7のコールド負けを喫しており、組み合わせ決定後から、この一戦に懸けてきたがリベンジは果たせなかった。ドラフト候補の京屋主将は「どうしても勝ちたかったけど、力負けしたと思う」と悔しそうに話した。

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2009年7月28日のニュース