坂本 フルスイング&フルイニング出場宣言

[ 2009年7月28日 06:00 ]

シート打撃前に捕手を務める!?坂本勇人

 戦列復帰する坂本が竜叩きに闘志を見せた。セ、パ両リーグは28日に後半戦が開幕。セ・リーグの首位・巨人は、8連勝で2・5ゲーム差に接近してきた2位・中日を東京ドームで迎え撃つ。前半戦最後の3試合を腰痛で欠場した坂本勇人内野手(20)も「1番・遊撃」でスタメン復帰。チームをリーグ3連覇に導くため、フルスイングとフルイニング出場を力強く宣言した。

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 午後6時前、腰の入念なケアを終えた坂本は、全選手で最後にロッカーを出た。正念場の中日3連戦。「もう腰は大丈夫です。中日戦は積極的にいきたい。最初から飛ばします」。20歳のリードオフマンは、自らの役割を十分に理解していた。
 午後1時から始まった全体練習。シート打撃では左前打を放ち、原監督が見守る中で特打も行った。第1戦の相手の先発予想はチェン。チームはチェンが登板した4試合は全勝しているが、坂本は過去2度の対戦で無安打(今季通算は11打数3安打)に抑えられている。「直球をしっかり打てば崩せる。威力があるので振り負けないようにしたい」と1番打者としてフルスイングでチームに勢いをつけるつもりだ。
 今季は5月上旬から1番に定着して前半戦をリーグ3位の打率・318で終えたが、最後の3試合は腰痛で欠場。それでも2年連続出場の球宴では日本ハム・ダルビッシュ、楽天・田中らと対戦して元気な姿を見せた。
 さらに刺激を受けたのは阪神・金本の存在。連続フルイニング出場試合数の世界記録を更新中の41歳について「金本さんはフルイニング出場を続けてチャンスにも強い。僕も試合に出続けたい」と語っていた。腰痛から復帰する後半戦。「ずっとグラウンドに立っていることが、チームにも自分にとっても大事ですから」とあらためてフルイニング出場を決意した。
 昨季は坂本をめったに褒めなかった原監督も今季は「小笠原、ラミレスのように打てばチームに勢いがつく打者に成長しつつある」と認めている。中日戦から始まるリーグ3連覇に向けた“Vロード”。坂本はゴールテープを切るまで走り続ける。

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2009年7月28日のニュース