投打でいま一歩の巨人 失投打たれ好機生かせず

[ 2009年7月28日 22:34 ]

 【巨人3-5中日】お互いが持てる力をぶつけ合い、巨人は敗れた。原監督は「相手打線が失投を見逃さなかった。そこが差になった」と敗因を端的に分析した。

 先発オビスポは尻上がりに調子を上げたが、中日打線に数少ない失投をすべて完ぺきにとらえられた。4回の小池、5回のブランコのソロ本塁打は高めに浮いたスライダー。7回の森野の2ランは、内を狙った直球がシュート回転した失投だった。オビスポは「調子は良かった。ただ本塁打を打たれた球は、みんな高くいってしまった」と悔やんだが、「力量の差はない」と指揮官も認める中日相手の戦いでは、それが致命傷になった。

 打線も最大のチャンスを逃した。0―2の5回無死満塁から、坂本の2点適時打で同点とし、なお1死二、三塁の絶好機。しかし3番小笠原が三振。ラミレス四球で2死満塁から5番亀井は力ない中飛に倒れた。原監督は「あそこで一気に勝ち越しておくことができなかったのがポイント」と話した。

 ゲーム差は1・5。勢いは追う中日にある。今後の厳しい戦いを予想してか、早々に記者会見を切り上げた原監督の顔は紅潮し、口元は一文字に結ばれていた。

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2009年7月28日のニュース