田沢 3A昇格で前進…9月メジャーだ!

[ 2009年7月28日 06:00 ]

 レッドソックスは26日(日本時間27日)、田沢純一投手(23)を傘下の2Aポートランドから3Aポータケットに昇格させたと発表した。27日から3Aに合流し、28日(日本時間29日)のメッツ傘下バファロー戦に先発する。レ軍はベンチ枠が拡大する9月に田沢をメジャー昇格させるプランを持っており、メジャー予備軍の3Aで一定の結果を残せば、メジャー昇格の可能性は高い。

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 突然の通告だった。この日の2Aニューハンプシャー戦後、監督から3A昇格が伝えられた。その後、慌てて荷物をまとめて250キロを車で約3時間かけて南下。深夜にポータケットに入った田沢は「目標のメジャー昇格へ、自分の中で2Aから3Aへ上がってと思っていたので、メジャーに向けて1つ目標をクリアできたかなと思います」と喜びを語った。
 今後は27日にチームに合流、3Aデビュー戦は28日のメッツ傘下バファロー戦に決まった。ここには高橋が所属しており、さらに中4日で登板が予想される来月2日の相手は井川の所属するヤンキース傘下スクラントン戦が控える。若手育成の場だった2Aとは違い、メジャー予備軍となる3Aにはメジャー経験豊富なベテランもおり、レベルも勝敗へのこだわりも格段に上がる。「コーチには“今まで通りやれば大丈夫だから”と言われている。2Aでやっていたレベルと違うと思うが、2Aでやってきたことを3Aでもできたらいいと思います」と表情を引き締めた。
 レ軍はベンチ枠が25人から40人に広がる9月に田沢をメジャー昇格させ、将来の主戦候補として経験を積ませる構想を持っている。レ軍のマイナー育成システムは30球団随一と言われ、現在、チームの守護神パペルボン、左腕エースのレスターも2A→3A→メジャーのステップを踏んだ。野手でも昨季MVPを獲得したペドロイアなど、若手主力選手の大半はマイナーで力をつけた。2Aでリーグ2位の9勝を挙げている田沢が3Aでも着実に結果を残せば、今季中のメジャー昇格の可能性は極めて高い。メジャー契約からの出発とはいえ、1年で一気に階段を駆け上がるのは異例のことだ。
 「メジャーに上がるにはまだまだ課題も多い。ひとつひとつクリアしていきたい」。先を見据え、現在はツーシーム習得を目指してブルペンで試行錯誤も重ねている。9月には松坂、岡島、斎藤、そして田沢と日本人4投手による豪華競演が見られそうだ。

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2009年7月28日のニュース