岩隈 完投で1カ月半ぶりの7勝目

[ 2009年7月28日 20:56 ]

西武戦に先発した楽天・岩隈

 【楽天5-1西武】復活を予感させる投球だった。地をはうように手元で伸びる速球が決まり、今季初の2けた奪三振。「しっかり腕が振れた。久しぶりにいい真っすぐがいった」。右ひじ痛を訴えてから不振が続いていた楽天の岩隈が、1失点完投で約1カ月半ぶりの白星をつかんだ。

 立ち上がりをしのぎ、尻上がりに調子を上げた。1回に1点を先制されたが、続く1死二、三塁では追加点を与えなかった。2、3回は走者を背負ってから併殺を奪う。序盤はスライダーが高めに抜けたが、中盤以降は低めに球が集まった。

 球離れの感覚は「今年で一番良かった」と言う。ハイライトは9回2死二、三塁で迎えたG・G・佐藤との対戦。2球目に外角低めの147キロでバットに空を切らせ、3球目も147キロで空振り。すべて直球での3球三振で締めくくった。

 3位西武と4・5ゲーム差で迎えた後半戦の初戦。当面の標的をたたく、価値ある勝利だった。「これまでの分を取り返したい。上にいるチームを倒していかないと」。エースの言葉には、復調への手応えが込められていた。

続きを表示

2009年7月28日のニュース