【フィギュア】男子SP鍵山2位 1位マリニンと5・09点差 フリーは「トゥーランドット」で逆転の舞

[ 2026年2月12日 01:30 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪第5日 フィギュアスケート 男子SP ( 2026年2月10日    ミラノ・アイススケートアリーナ )

男子SP2位の鍵山(AP)
Photo By AP

 男子ショートプログラム(SP)が10日(日本時間11日)に行われ、22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(22=オリエンタルバイオ・中京大)は103・07点で2位発進した。ミスの出たトリプルアクセル(3回転半)以外をまとめる納得の演技で、首位のイリア・マリニン(21=米国)と5・09点差。4回転フリップを投入する13日(同14日)のフリーで逆転を狙う。団体銀メンバーの佐藤駿(22=エームサービス・明大)は88・70点で9位スタートとなった。

 演技が終わると、鍵山は苦笑いだった。「やっちゃったな。あちゃー」。王者マリニンとの頂上決戦は5・09点差で折り返し。ミスこそあったが「全体的に見れば、できた部分の方が大きかった」。SPで100点を超え、悲愴(ひそう)感はなかった。

 団体でSP1位の絶好調ぶりを個人戦でも示した。冒頭の4回転―3回転の連続トーループ、4回転サルコーは出来栄え評価(GOE)をそれぞれ4・07点、3・88点も引き出す鮮やかな出来。着氷が乱れたトリプルアクセルは「(体が)めちゃくちゃ動いていた。回転が抑えきれなかった」と分析し「すぐに立て直せる」と強調。団体の表彰台でブレードの刃が傷つく事案が発生した問題については「全く大丈夫。全然気にならなかった」と話した。

 群を抜くスケート技術は健在。軽快なジャズ曲に合わせ、スピン、ステップは当然のように最高難度のレベル4を獲得した。団体戦と同じように観客をあおるアレンジも加え「楽しい気持ちでスキップして帰ってもらえるように」。夢舞台での胸の高鳴りを乗せて舞い、表現力を示す演技構成点は全3項目で9点台。計46・57点は全体トップだった。

 勝負のフリーは中2日で迎える。全種類の4回転を操るマリニンとのフリー自己ベスト差は30点弱あり「SPの点数はフリーで全く参考にならない」と冷静に言う。昨季組み込んでいた大技、4回転フリップを満を持して今季初投入。「とにかく悔いのない演技をするのが一番」と闘志を高めた。

 フリーの演目は「トゥーランドット」。06年トリノ五輪女子フリーで荒川静香が逆転金メダルを獲得した開催地イタリアのオペラ曲だ。「金メダル、結果は後からついてくる」。簡単に白旗は揚げない。名曲の調べに身を委ねた先に、栄冠が待っている。

続きを表示

「鍵山優真」特集記事

「羽生結弦」特集記事

スポーツの2026年2月12日のニュース