【フィギュア】ハッピーエンドへ!坂本花織「凄く良いスタート」“前哨戦”団体女子SPで今季世界最高点

[ 2026年2月8日 01:30 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪 フィギュアスケート団体 ( 2026年2月6日    ミラノ・アイススケートアリーナ )

ミラノ・コルティナ五輪、フィギュアスケート団体女子SP、演技をする坂本花織(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート団体は8日に最終日を迎える。初日6日の女子ショートプログラム(SP)では、今季で引退する坂本花織(25=シスメックス)が今季世界最高となる78・88点をマーク。悲願の金メダルを狙う日本に勢いをもたらした。過去に団体フル回転した上で個人戦金メダルを獲得したシングル選手の例はないが、フリーも志願で出場する見込み。前人未到の挑戦が幕を開けた。

 集大成の五輪でこれ以上ないスタートを切った。坂本は3回転ルッツに軽微のミスがありながら、今季世界最高得点となる圧巻の内容。これがラスト舞台という思いが迫真の演技となって表れた。表現力を示す演技構成点の全3項目で10点満点中9点台。「良い緊張感、良い集中力でできたので満足」とうなずいた。

 フリー出場も志願しており、悲願の金メダルへフル回転が見込まれる。男女を通じシングル金メダリストで団体戦もフル回転した選手は過去にいない。前人未到の挑戦を意味するが、SPでは世界選手権で女王の座を譲ったリュウ(米国)に勝利。個人戦に向けても弾みをつけた。「自分自身にプレッシャーをかけてやってきた」。出場する全ての演技で勝つ。悲壮な覚悟が支えだ。

 北京五輪で手にした団体銀と個人銅のメダルは自宅の棚に飾ってある。時折、それをベッドに正座しながら眺める。「無の状態で。それを見るとテンションが上がる」。脳裏には、4年前の光景が思い浮かんでくる。「団体で、みんながあの辺にいて応援してくれていたり、先生が見えていたり。自分視線の情景で」。背中を押してほしいとき、その行動を繰り返してきた。メダルの価値や重みを知るからこそ、今回も最初のSPから全力を振り絞った。

 「いろんな試合で、いろんな経験をしてきた」。それは全て今大会の伏線だ。「凄く良いスタートが切れた」。最高の演技をそろえた先に、ハッピーエンドが待っている。

 ▽シングル金メダリストと団体戦 過去に団体SP、フリーとも起用された選手はいない。女子では団体初採用の14年ソチ金のソトニコワ(ロシア)、22年北京金のシェルバコワ(ROC)は団体に出ず。18年平昌を制したザギトワ(ROC)はフリーに出場した。団体直後に個人戦が行われる男子では、羽生結弦が14年ソチSPに出場。18年は右足首負傷の影響で回避。22年北京ではチェン(米国)がSPを滑った。

 ≪りくりゅうも今季世界最高≫ペアのSPではりくりゅうの三浦・木原組が今季世界最高の82・84点で1位。アップテンポのナンバーを完遂し、2人そろってガッツポーズを見せた。木原は「チームジャパンの力になりたいと話していた。貢献できて良かった」と満面の笑みで振り返った。昨年12月の全日本選手権で左肩を脱臼した三浦も不安を一蹴し「心身とも強くなれた」と話した。

 ≪男子フリー佐藤起用へ≫団体を締めくくる男子フリーは、初出場の佐藤の起用が見込まれる。大技4回転ルッツの使い手は開幕日6日に22歳の誕生日を迎え「お祝いは終わってから。良い試合にして最高の誕生日にしたい」と意気込む。左肩手術で入院していた前回の北京五輪では同年代の鍵山がメダル獲得。刺激を受け、今度は自分も夢舞台に挑む。6日にはアイスダンスを観戦。メダルに貢献するためのイメージを膨らませていた。

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