【NCAAフットボール】元“史上最弱チーム”が快挙!インディアナ大が初の王座 トランプ氏も祝福

[ 2026年1月20日 15:08 ]

インディアナ大のフェルナンド・メンドーサはトロフィーを掲げる(AP)
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 全米大学アメリカンフットボールのプレーオフは19日(日本時間20日)、全米王座決定戦をフロリダ州マイアミのハードロック・スタジアムで行い、インディアナ大(APランキング1位、第1シード)がマイアミ大(同10位、第10シード)を27―21で破り、1887年の創部以来、初の全米王座に輝いた。

 全米最優秀最優秀選手「ハイズマン賞」を獲得したエースQBフェルナンド・メンドーザを中心にしたパス攻撃で、前半はマイアミ守備陣の的を絞らせずに試合を優位に進めた。3点リードの第2クオーター(Q)8分すぎ、ゴール前1ヤードまで攻め込むと、TEノワコウスキーをフルバックの位置に置く奇策でTDランを決めた。守備でも相手QBベックのパスをDB陣が徹底マーク。相手の5度の攻撃シリーズをパント4回、FG失敗に終わらせ、前半を10―0で折り返した。

 後半は一転、ゲームプランを修正したマイアミ大の逆襲を受けた。メンドーザが連続でQBサックを受けるなど、徐々に相手ペースに。3点差まで詰められたが、第3Q終盤に相手のパントをブロックし、ジョーンズが押さえてTD。ビッグプレーで持ちこたえた。

 勝負を決めたのは、メンドーザの捨て身のプレーだった。再び3点差とされた第4Q、敵陣ゴール前12ヤードから、パスプレーと見せかけてメンドーザが自ら走った。RBのような切り返しで守備陣をかわすと、強烈なタックルを受けても体を回転してさらに前進。最後はジャンプ一番、エンドゾーンへ飛び込み、TDランを決めた。「飛ぶしかなかった」。その後、マイアミ大の猛追を受けながらも、DBシャープがインターセプト。激戦に終止符を打った。

 メンドーザにとっては、特別な一戦だった。フロリダ州出身。幼いころから、強豪として知られるマイアミ大のファンだった。実家はハードロック・スタジアムから2、3キロほど。マイアミ大への進学を夢見たが、スカウトされなかった経緯がある。憧れのチームを相手に、満身創痍の体で持てるすべてを出し切った。

 強烈なプレッシャーに、唇は裂傷、右上腕は激しい擦り傷を負った。それでも「僕はチームのためなら死ねる」と、決死の思いを振り返った。

 元“史上最弱”チームによる快挙だった。インディアナ大は130年以上にわたる歴史で、喫した敗北は1部史上最多の713回。その歴史の転換点となったのが、シグネッティ・ヘッドコーチ(HC)を招へいした24年だった。古豪アラバマ大で名将セイバン氏に学んだ同HCは、自身の理念を知る選手たちを前任校から呼び、選手に合わせた育成でチームを立て直した。16戦全勝は、1894年のイエール大以来の好成績。就任から2シーズン目で頂点に導いた指揮官は、「こんなことが可能だと思ったかい?恐らく思わないだろう。だけど、粘り強く努力し続ければ、不可能なことなんてない」と胸を張った。

 まさに映画のようなサクセスストーリー。その結末を、トランプ米大統領もスタジアムで見届けた。同州に私邸マールアラーゴを構えるだけに、マイアミ大の勝利を予想していたが、試合後は「インディアナ大、おめでとう」とコメント。「素晴らしい試合になった。多くの才能豊かな選手を持つ、2つの偉大で素晴らしいチームだった」と両軍を称賛した。

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