【玉ノ井親方視点】大の里は頭の中に怖さがあったと思う ただ、休んだらまた同じことの繰り返しになる

[ 2026年1月20日 19:28 ]

大相撲初場所10日目   ○熱海富士(押し出し)大の里● ( 2026年1月20日    両国国技館 )

<大相撲初場所10日目>取り直しの一番で熱海富士(右)に押し出された大の里(撮影・須田 麻祐子)
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 取り直しの一番で大の里は攻め急いでしまった。本来なら差した方の右に出ていくべきだった。そうすれば相手に回り込む隙を与えなかっただろう。

 もろ差しになって当然、出て行くタイミングではあったが、熱海富士も今場所は好調なだけに左に回り込みながら、横綱の出足をかわす余裕があった。勝負事に“たられば”は禁物だが、出ていく方向を間違わなければ結果は違っていたはずだ。

 それでも、最初の相撲より、取り直しの一番の方が相撲内容は良かった。8日目に再発させた可能性がある左肩周辺のケガも、この日の相撲を見る限りは気にする様子はなかった。

 それでも、頭の中には、怖さがあったと思う。だが、休まず土俵に上がり続ける以上は、しっかり取り切るしかない。九州場所で負傷した左肩のケガの影響で冬巡業を休場し、調整不足のまま今場所の初日を迎えた。本人にすれば本場所で相撲を取りながら相撲勘を取り戻し、調子を上げていく腹づもりだったはずだ。

 ケガの再発は想定外だったろうが、番数を重ねるごとに体も動くようになるし、相撲勘も戻ってくる。しかし、休んだらまた同じことの繰り返しになる。左肩に多少の不安はあるにせよ、このまま取り続けることができるのであれば、それが調子を取り戻す一番の近道だろう。

 一方の熱海富士は体も大きくなって、前に出る圧力も出てきた。組んでも離れても取れるが、突っ張りだけだと、だんだん上体が浮いて懐に入られやすくなる。左で前まわしを取る相撲を身につければ、もっと安定感が出てくるはずだ。(元大関・栃東)

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