大の里&豊昇龍2日連続黒星 98年春場所以来の両横綱連敗で休場危機 八角理事長「2人とも反省だ」

[ 2026年1月20日 04:45 ]

大相撲初場所9日目 ( 2026年1月19日    両国国技館 )

若元春(左)に寄り切りで敗れた大の里(撮影・須田 麻祐子)
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 東西の横綱が2日続けて敗れる波乱が起きた。大の里(25=二所ノ関部屋)が小結・若元春(32=荒汐部屋)に寄り切られると、結びの豊昇龍(26=立浪部屋)も熱海富士(23=伊勢ケ浜部屋)に押し出されて、ともに3敗目を喫した。大の里は左肩、豊昇龍は左膝に不安を抱え、精彩を欠く土俵。出場した2人以上の横綱が、ともに2日連続で敗れるのは1998年春場所の曙、貴乃花以来(終盤の大関戦を除く)となり、そろって休場の危機となった。

 天覧相撲で初めて横綱、大関が総崩れとなった新春の土俵は一夜明けたこの日も荒れまくった。大の里、豊昇龍の両横綱がそろって敗戦。国技館はため息と歓声が交錯した。波乱の嵐は収まる気配がなかった。

 深刻なのは大の里だ。前日の伯乃富士戦では激しい当たりを受けると何もできないまま土俵を割ったが、若元春戦も前日のVTRを見ているかのような敗戦。昨年九州場所で痛めた左肩の不安を抱える中、出番前にはてっぽう柱に両腕を10回ほど打ち込むなど入念に確認。立ち合いも今場所初めてもろ手突きを選択した。しかし、中途半端で相手に左差しを許すと、右おっつけからはず押しで起こされ、あっけなく寄り切られた。

 支度部屋では「もう一回、体と気持ちをつくって残り6日間、頑張るだけ。目の前の一番一番が大事。ここまで来たら気持ちだと思う」と言葉を絞り出すが、表情はさえない。大勢の記者に囲まれた師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)も「ただ弱いだけ」と言い放った。

 結びで熱海富士の挑戦を受けた豊昇龍は苦手な相手に防戦一方。立ち合いから腰が引け消極的なはたきをつけこまれ、土俵を割った。大の里同様に2連敗で3敗目。支度部屋では付け人が「×」のマークをつくって取材を断り、無言のまま国技館を後にした。

 出場した2人以上の横綱が2日連続でそろって敗れるのは終盤の大関戦を除けば98年春場所初日、2日目に連敗した曙、貴乃花以来。八角理事長(元横綱・北勝海)は「大の里は相撲がばらばらになってきた。今までこんな試練はなかっただろう。豊昇龍は立ち合いが駄目。2人とも反省だ」と厳しい評価を下した。

 大の里は左肩、豊昇龍は左膝と、場所前から体調面の不安を指摘されていた。この2日間はケガの影響か、全く精彩を欠く内容でともに休場の危機に立たされた。千秋楽まであと6日を残し、東西の横綱がともに姿を消す可能性が高まっている。(黒田 健司郎)

 《同日不戦敗なら年6場所制以降初》2人以上の横綱が同日に不戦敗となれば、不戦勝制度が確立した1928年春場所以降では4横綱時代の53年初場所3日目の千代の山、照国以来。2人以上の横綱が同日に途中休場し、横綱不在となるのは48年秋場所以来。当時は3横綱で羽黒山が初日から休場し、7日目に照国と前田山が途中休場した。いずれも1958年の年6場所制以降では例がない。

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