【モーグル】堀島行真“王者の風格” 悲願の五輪金へ今季2勝目 W杯種目別も1位返り咲き

[ 2026年1月18日 04:00 ]

フリースタイルスキー W杯モーグル第5戦 ( 2026年1月16日    米ニューハンプシャー州ウォータービル )

男子モーグル決勝2回目、ゴールしガッツポーズする堀島行真
Photo By 共同

 来月6日に開幕するミラノ・コルティナ五輪前最後の一戦は、男子で22年北京五輪銅メダルの堀島行真(28=トヨタ自動車)が85・56点で今季2勝目、通算24勝目を挙げた。代表選考大会はこれで終了し、日本は男女ともに最大となる出場枠4を確保。男子は3大会連続となる堀島の他、島川拓也(27=日本仮設)ら3人、女子は2大会連続の冨高日向子(25=多摩大ク)ら4人の代表入りが確実となった。

 フィニッシュラインを越えると、堀島は普段以上に右拳を力強く振りかざした。悲願の金メダルを目指す3度目の五輪へ、弾みを付ける1勝。スコアが出ると当然と言わんばかりに何度もうなずき、「優勝を狙いたいと思っていた。五輪に向けてパワーをためていきたい」と話した。

 前日の第5戦は濃霧のため中止。この日は当初、五輪でも新たに採用される2人同時に滑るデュアルモーグル形式で行われる予定だったが、急きょ1人で滑るモーグル形式へ変更に。気温が氷点下15度前後まで冷え込み、雪面が硬くなる悪条件も考慮し、決勝は2つのエアの難度を下げて試技。それでも抜群の完成度で2位以下を5点以上も引き離し「両方のエアの難度を落とした状態で勝てたのは評価すべきこと。凄く落ち着いていた」と納得の表情を浮かべた。

 20歳で初出場した18年平昌五輪は、自信が空回りして11位。4年前は敗者復活戦に回る不運に見舞われたが、巻き返して銅メダルを獲得した。心技体、全てがかみ合って迎える3度目の舞台。2年前にはイタリアと同じ中央欧州標準時のノルウェーに移住し、欧州最大級の屋内スキー場で練習してきた。全ては金メダルを獲るために。4年間の壮大なプロジェクトは、いよいよフィナーレを迎える。

 W杯の種目別ランキングも1位を奪い返し、それを表すイエロービブでミラノ・コルティナの地へ降り立つ。第一人者キングズベリー(カナダ)との頂上バトルへ、「一番いい出来。わくわく感も出ている」と言葉にも頼もしさが増してきた。

 ◇堀島 行真(ほりしま・いくま)1997年(平9)12月11日生まれ、岐阜県池田町出身の28歳。両親の影響で1歳からスキーを始め、岐阜第一高から中京大に進学。13年2月の猪苗代大会でW杯デビューし、17年世界選手権で2冠。18年平昌五輪11位、22年北京五輪銅メダル。昨年3月の世界選手権ではモーグルで優勝、デュアルモーグルで2位。W杯通算24勝。22年11月に北京五輪モーグル代表の輝紗良夫人と結婚し、現在は1児の父。

続きを表示

この記事のフォト

「堀島行真」特集記事

「羽生結弦」特集記事

スポーツの2026年1月18日のニュース