松山英樹 アンダーパー死守 28位浮上 最終日へ「もうちょっと良いゴルフができるように」

[ 2024年4月15日 01:00 ]

米子ゴルフツアー マスターズ第3日 ( 2024年4月13日    米ジョージア州 オーガスタナショナルGC=7555ヤード、パー72 )

第3ラウンド、10番でラインを読む松山英樹(共同)
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 50位から出た21年王者の松山英樹(32=LEXUS)は4バーディー、3ボギーの71で回り、通算5オーバーの28位に浮上した。トップとは12打差。タイガー・ウッズ(48=米国)は自己ワーストの82を叩き、22位から52位に大きく後退した。世界ランク1位のスコッティ・シェフラー(27=米国)が71で回って通算7アンダーの単独首位に立ち、22年以来の大会2勝目に王手をかけた。

 “鬼門”で意地を見せた。第1日はボギー、第2日にはダブルボギーを喫した最終18番パー4。この日も第1打を右の林に打ち込むピンチを招いた。それでも冷静。木の間を低い弾道で通す技ありの一打でグリーン手前まで運び、2・5メートルを沈めてパーセーブ。価値ある今大会初のアンダーパーだ。「できるだけスコアを伸ばそうと思っていた。昨日までよりは良い」。第1組で共に回ったリッキー・ファウラー(米国)と同じ71で終え、笑顔で握手を交わした。

 上位浮上を期したムービングデー。2番パー5でバンカーから第2打を1・5メートルに寄せてバーディーを先行させ、ここから3バーディーを重ねた。「前半はうまくプレーできた」。後半は風と厳しいピンの位置に苦しみ防戦の展開も、18番も含めて粘りを見せてアンダーパーを死守した。

 要所でのパットが光った。乾いて速さが出た「ガラスのグリーン」でこの日全体1位の25パット。前日、ホールアウトが午後7時を過ぎて日没が迫ってもパット練習は欠かさず、連日、練習器具も使ってストロークを調整してきた成果がようやくスコアに表れた。

 首位と12打差で迎える最終日。本来の実力を出し切れてはいないが好転の兆しはある。「もうちょっと良いゴルフができるように」と松山。21年王者のプライドを見せる、18ホールにするつもりだ。

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