竹田麗央 地元熊本で悲願の初優勝 元賞金女王の叔母の激励胸に3差逆転

[ 2024年4月15日 04:41 ]

女子ゴルフツアーKKT杯バンテリン・レディース ( 2024年4月14日    熊本県 熊本空港CC=6518ヤード、パー72 )

優勝を決めた竹田は出迎えた脇元(右)と抱き合い笑顔の竹田(撮影・岡田 丈靖)
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 熊本地震からちょうど8年の節目に、熊本出身の竹田麗央(21=ヤマエグループHD)が地元でツアー初優勝を飾った。3バーディー、1ボギーの70で通算7アンダーとし、3打差の3位から逆転。今季4度目の最終日最終組でついに悲願を成し遂げた。93、94年賞金女王の平瀬真由美(54)を叔母に持つプロ3年目の新鋭は、03年度生まれの「ダイヤモンド世代」で5人目の勝者となった。

 13番でトップに立った竹田に大きな試練が訪れた。2位と2打差で迎えた15番パー4で奥のバンカーからの第3打目はグリーンをオーバー。第4打目はラフからの難しいアプローチが残った。「絶対にボギーで上がることだけを考えて」と放った一打は吸い込まれるようにカップイン。ミラクルパーでツアー初優勝を決定づけた。

 2人の“レジェンド”が悲願成就を後押しした。SNSなどで交流がある元賞金女王のイ・ボミさんから前日に突然、激励が届いた。「“自分を信じて”っていうメッセージ。それだけを考えてプレーしていた」。その一言が心をスッと軽くした。ジュニア時代から憧れの存在。小学1年から毎年訪れていたこの大会では、ギャラリーとして応援していただけに「まさか自分が優勝できるなんて思っていなかった」と初々しい笑みを浮かべた。

 叔母で元賞金女王の平瀬真由美からの金言もあった。ここまで既に3度最終日を最終組で迎えながら「初優勝したい気持ちが強すぎて思ったようにプレーできない感じが多かった」とあと一歩届かなかった。平瀬から「優勝は獲りにいっても獲れない。自然と来るから」と優しい助言を受け、その言葉どおり最終日は優勝を意識せずにプレー。「それが力が入らなくて良かったのかな」と感謝した。

 ☆生まれとサイズ 2003年(平15)4月2日生まれ、熊本県合志市出身の21歳。1メートル66、66キロ。

 ☆経歴 親の影響で6歳からゴルフを始める。熊本国府高出身。19年九州ジュニア選手権、20年九州高校選手権で優勝。21年プロテストに合格。

 ☆得意クラブ 1Wで今季平均飛距離は254.55ヤードで全体3位。

 ☆家族 ゴルフ店を経営する父・宜史(たかし)さん(50)は元野球選手で法大出身。兄・有男(ゆうた)さん(23)、弟・征士朗さん(18)も野球をプレーした影響で、趣味はキャッチボール、野球観戦。

 ☆ダイヤモンド世代 03年度生まれで通算4勝の桜井心那、2勝の川崎春花、神谷そら、1勝の尾関彩美悠に続いて5人目の優勝者。

 ☆仲良しのプロゴルファー 小祝さくらで、SNSで一緒に野球観戦する様子などをアップ。

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