鍵山優真 世界選手権2年ぶり銀で完全復活 マリニンと24点差「来季は追いつく」

[ 2024年3月25日 04:22 ]

フリーで演技する鍵山優真(撮影・長久保 豊)
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 フィギュアスケートは世界選手権最終日が23日にモントリオールで行われ、男子でショートプログラム(SP)2位の鍵山優真(20=オリエンタルバイオ・中京大)がフリー3位の203・30点、合計309・65点で2年ぶり3度目の銀メダルを獲得した。SP首位の宇野昌磨(26=トヨタ自動車)はフリー6位の173・13点、合計280・85点で4位となり、3連覇はならなかった。

 得点を確認すると、鍵山は喜びをかみしめた。序盤の4回転サルコー、フリップを成功し、4回転トーループからの3連続ジャンプも決めた。雨をテーマにした難しい曲調でも豊かな表現力を見せた。左足首の疲労骨折で昨季を棒に振ったが、完全復活を示す2年ぶりの表彰台。「自信と技術を取り戻せた」と手応えを語った。

 銀メダルを獲得した北京五輪で出した合計点の自己ベストに0・40点まで肉薄。それでも準優勝に「悔しい思いが強い」と打ち明ける。昨年末の全日本選手権から大技フリップを加えても、初優勝のマリニンと合計で約24点差がついた。打倒・新王者へ「地道な努力と練習が必要。来季は追いつくのが目標」と決意を口にした。

 ≪フリー歴代最高得点でマリニン初優勝≫19歳マリニンが、新時代到来を告げる初優勝を飾った。現行で最高難度の4回転半を決め、ルッツ2本、ループ、サルコー、トーループと計5種6本の4回転を全て成功。北京五輪金のチェン(米国)のフリー世界歴代最高を2.87点更新する227.79点で圧勝した。「クワッド・ゴッド(4回転の神)」と呼ばれる逸材もケガで直前まで出場を迷っていただけに「ここ数週間は心身ともに大変だった。自分を信じ、全力を尽くした」と喜びを語った。

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