十両・熱海富士が自己最多11勝!優勝争い1差追走“スーパースター”に「いつかなれれば」

[ 2023年5月26日 16:30 ]

大相撲夏場所13日目 ( 2023年5月26日    東京・両国国技館 )

<夏場所13日目>白鷹山(左)を突き落としで下す熱海富士(撮影・久冨木 修)
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 十両の熱海富士(20=伊勢ケ浜部屋)が白鷹山(28=高田川部屋)を下して自己最多の11勝目を挙げた。

 押し込まれる展開となったが土俵際で右を差して残すと、すくってうまく体を入れ替えて送り出し。「引いちゃったんでダメでした」と内容には反省しつつも「勝ててうれしいです」と笑顔を見せた。

 今場所は得意の右四つ以外にも、押してどんどん前に出る相撲や土俵際の逆転でも白星を重ねてきた。最終盤に入っても疲れは見せず「元気いっぱいです」と絶好調。「落ち着いて取れている」と好調の要因を分析した。

 東十両8枚目で11勝目。4場所ぶりの幕内復帰も見えてくる星だが「たぶん全部勝っても上がれないんじゃないですか。枠が空いてないので」と意識はしてなかった。2敗を守って首位の豪ノ山(25=武隈部屋)と落合(19=宮城野部屋)を1差で追走。ハイレベルな十両優勝争いにもしっかり残った。

 この日、飛龍高の後輩でもある弟弟子の聖富士(18)が序二段で7戦全勝として優勝決定戦進出を決めた。部屋の横綱・照ノ富士(31)も含めて一緒に優勝することを目指し「哲平(聖富士の本名)も頑張ったので自分も頑張りたいですね」と意気込んだ。
 場所入り時の車の中では、好きな音楽を聴いて気持ちを落ち着かせている。いつも聴いているのは、ライブにも行くほど好きなバンド・back numberの「スーパースターになったら」。高卒史上最速で新入幕を果たした20歳は「いつかなれれば」と相撲界のスーパースターになることを夢見た。

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