日大出身・春山がデビュー場所で序ノ口V 埼玉栄の同級生・北の若らと「早く戦えるところまでいきたい」

[ 2023年5月26日 11:49 ]

大相撲夏場所13日目 ( 2023年5月26日    東京・両国国技館 )

<大相撲夏場所13日目>黎大丸(右)を寄り切りで破る春山(撮影・西海健太郎)
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 今場所初土俵を踏んだ日大出身の春山(22=尾上部屋)が、入門8年目の黎大丸(れおんまる、23=式秀部屋)との序ノ口全勝対決を制して優勝を決めた。立ち合いで二本差して相手に何もさせず万全の寄り。力の違いを示す2秒4の圧勝だった。

 デビュー戦だった1番相撲では「所作とかもあって緊張した」というが「あとの6番は(緊張は)なかった」とすぐにプロの舞台に順応。「7番自分の相撲を取れたら結果はついてくる」と話していたとおり、危なげない相撲で白星を7つ並べた。

 春場所で前相撲は行われず、新弟子検査の届け出順に番付が決まり西序ノ口22枚目に。出場力士の中で最も低い番付だったことから、今場所は変則的な割が組まれていた。11日目に5番相撲を取り、そこから3日連続で相撲を取って7戦全勝。アマチュア時代にはなかった「一日一番」という大相撲仕様のリズムに関しても「一番だけ集中するというのが初めてだったので難しかったけどすぐ慣れました」と影響はなかった。

 埼玉栄高の同級生には、十両・北の若(八角部屋)、幕下・西乃龍(境川部屋)、栃神山(春日野部屋)、三段目・二本柳(阿武松部屋)、照寶(尾上部屋)がいる。高校卒業後にプロ入りした仲間たちとようやく同じ舞台に立ち「早く戦えるところまでいきたい」と番付を上げていくことを誓った。


 ◇春山 万太郎(はるやま・まんたろう)2000年(平12)6月3日生まれ、鹿児島県瀬戸内町出身の22歳。古仁屋相撲クラブで5歳から相撲を始め、小4でわんぱく相撲全国大会準優勝。小5で全日本小学生優勝大会3位。埼玉・大宮西中3年時に全中8強。埼玉栄高3年時に全国高校金沢大会準優勝、全国選抜十和田大会準優勝。日大2年時に全国学生体重別無差別級8強。4年時には主将を務め、全国大学選抜宇佐大会4位、全国選抜大学実業団相撲刈谷大会3位、全国学生選手権団体戦(二陣で出場)優勝、全日本選手権16強。1メートル81、141キロ。

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