霧馬山 大関昇進目安3場所33勝到達 2敗死守で2場所連続優勝も視界「一日一番しっかり」

[ 2023年5月26日 04:45 ]

大相撲夏場所12日目 ( 2023年5月25日    両国国技館 )

貴景勝(右)に寄り切りで勝利した霧馬山(撮影・島崎忠彦)
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 大関獲りの霧馬山が大関・貴景勝を破って3場所連続の2桁勝利となる10勝目を挙げた。これで大関昇進目安の直近3場所合計33勝に到達。2敗を守り、2場所連続優勝も視界に入ってきた。横綱・照ノ富士は1敗を守り、朝乃山が敗れたことで再び単独首位に躍り出た。

 大関昇進を確実にする大きな白星。土俵上で大きく息をついた霧馬山は、すぐに表情を引き締めた。突き放そうとする貴景勝を右差しで組み止めると下手を引いて一気の寄り。「思い切り当たっていくと決めていた」と真っ向勝負で大関を圧倒した。

 昇進を預かる佐渡ケ嶽審判部長(元関脇・琴ノ若)は「あと3日ありますから、(あとは)内容ですね」と明言せず。序盤戦で見せた立ち合い変化など相撲内容の悪さを指摘する声もあるが、この日はそんな不安も一掃するような完勝だった。

 8日目から5連勝で、終盤戦の強さは健在。直近2場所とも10日目以降は全て勝っており「(体調は)良いですね。元気です」と疲れは見せない。ここへ来て一つギアを上げられるのは、日頃の猛稽古の成果。申し合いで10番以上連続で取り続けたり、泥まみれになるまでキツいぶつかりをこなしたりしてスタミナを培ってきた。

 「素晴らしい人しかなれない、凄く大きい山」と表現していた憧れの地位にいよいよたどり着く。気の早いファンから「大関」との声援が飛ぶと「そういうのを待ってくれているのかな」。一つの目標をクリアしても「残り3日間あるので一日一番しっかり」と気を緩めず、次なる目標の連覇へ静かに闘志を燃やした。

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