飛龍高出身・聖富士が序二段で7戦全勝「どの部屋よりも稽古している」猛稽古を自信に優勝決定戦へ

[ 2023年5月26日 14:44 ]

大相撲夏場所13日目 ( 2023年5月26日    東京・両国国技館 )

<大相撲夏場所14日目>取組に臨む聖富士(右)(撮影・西海健太郎)
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 序二段・聖富士(18=伊勢ケ浜部屋)が最上桜(17=式秀部屋)を下して7戦全勝とした。

 低く当たってすぐに左で浅い上手を引いて右四つで一気に寄り切り。静岡・飛龍高で全国高校選抜大会3位に入った経験のある実力者がデビュー2場所目ながら圧倒的な強さを見せた。

 先場所は拓大出身の朝白龍(24=高砂部屋)と高校横綱の豪ノ湖(19=武隈部屋)に敗れて2敗したが、今場所は全勝。「どの部屋よりも稽古しているので、稽古が報われてきているのかなと、強くなっていることを実感しています」。伊勢ケ浜部屋の猛稽古の成果が早くも表れた。

 兄弟子の十両・熱海富士(20)は飛龍高の2年先輩。「(入門から)1年で関取に上がっていて、憧れですね。超えたい存在でもあります」。さらに飛龍高の出身の幕内・翠富士(26)は同じ焼津市出身で焼津大島道場の先輩でもある。「昔から知っているし、技とかもすごいのでお手本にしたい」。身近な先輩たちを目標に、出世を夢見た。

 幕内で横綱・照ノ富士(31)が、十両で熱海富士がそれぞれ優勝争いに名を連ねている。部屋の兄弟子たちからは「全勝力士だな」と発破を掛けられてきた。照ノ富士には稽古で胸を借りることもあり「とりあえず馬力をつけろ」とアドバイスを受けた。
 千秋楽は、同じく序二段で全勝の欧勝竜(27=鳴戸部屋)と対戦する。満員の館内で相撲を取るのは初めて。「変な相撲を取って負けたら恥ずかしい」と早くも少し緊張気味。大舞台へ「(欧勝竜は)幕下上位にもいっているので、チャレンジャー精神で胸を借りるつもりで」と控えめに意気込んだ。

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