【砂村光信 視点】東京ベイWTB木田はW杯代表を争える存在 決勝はストレスのない80分間を期待

[ 2023年5月14日 19:59 ]

ラグビーリーグワン・プレーオフ準決勝   東京ベイ24―18東京SG ( 2023年5月14日    東京・秩父宮ラグビー場 )

<東京ベイ・東京SG>前半、松島を捕まえる木田(右)(撮影・篠原岳夫)
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 結果的に逆転勝ちで今季の直接対決3連勝なった東京ベイだが、相手が1人少なくなったことで受けに回り、思わぬ苦戦を招いた。特に過去2戦はFW戦で圧倒していたため、優位に進められるという油断が、最後までもつれる展開を呼んだ。

 FWでは末永、バックスでは木田の動きが目を引いた。末永はすぐに立ち上がっては低い姿勢からボールに絡みに行っており、フランカーとして仕事が非常に忠実で的確。木田は4月の対戦で松島を1対1で飛ばしており、自信を付けていた。この日も松島とのマッチアップに執念を燃やしており、相手がボールを持つ前から狙い澄まし、迷わずタックルに入った。W杯代表に絡めば面白い存在だ。

 王者埼玉の優位が動かない決勝だが、ぜひ選手にも観客にもストレスのない試合を期待したい。公平なジャッジは大前提だが、この日もTMOが試合の流れを切り、さかのぼる時間が長かった。コンタクトプレーはスロー映像ではダメージが大きく見てしまうもの。最高の決勝にするために、審判団にも適切な運用を期待したい。(元U―23日本代表監督)

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