砂村光信氏 王者埼玉さすがの状況判断力 前半は体力消耗抑え、後半速攻

[ 2023年5月14日 05:10 ]

ラグビーリーグワン PO準決勝   埼玉51ー20横浜 ( 2023年5月13日    秩父宮 )

<埼玉・横浜>後半、自身2本目のトライを決める埼玉・コロインベテ(撮影・吉田 剛)
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 【砂村光信 視点】王者埼玉の落ち着いたゲーム運びが際立つ80分間だった。

 前半は最大11点のリードを許してもペナルティーでは徹底してショットを狙い、DG1本も含めて全得点を松田のキックで稼いだ。前半終了間際のシンビンで田村を欠いた横浜は防御システムが崩れ、後半は松田が手薄になった縦を抜いて同2分のコロインベテの逆転トライにつなげるなど、状況判断はさすがだった。

 前半に体力消耗を抑えたことで、後半は自陣からも速攻を仕掛けるなど積極的なアタックで5トライ。後半はスクラムのたびにペナルティーを奪っており、リザーブの層の厚さでも一枚上手だった。

 初の4強入りを果たした横浜にとってはほろ苦い結果だったが、来季以降につながる敗戦になっただろう。スクラムではボールアウトで必ずプレッシャーをかけ、前半20分に相手防御ラインが整っていない隙を突いてブルアのトライにつなげたデクラークはさすがの一言。日本の選手もぜひお手本にしてほしい。

(スポニチ本紙評論家、元U―23日本代表監督)

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