元大関・朝乃山「十両とは土俵入りから違う」 9場所ぶり幕内復帰で白星発進も「ここからが本当の勝負」

[ 2023年5月14日 16:30 ]

大相撲夏場所初日 ( 2023年5月14日    両国国技館 )

<夏場所初日>千代翔馬(左)を寄り切りで下す朝乃山(撮影・久冨木 修)
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 9場所ぶりの幕内復帰を果たした元大関の朝乃山(29=高砂部屋)が夏場所初日に千代翔馬(31=九重部屋)を寄り切って勝利。2年ぶりの幕内土俵で白星発進を飾った。

 6場所の出場停止処分となった新型コロナウイルス感染対策ガイドライン違反から2年。元大関の朝乃山は昨年名古屋場所で三段目から再出発し、21年九州場所以来9場所ぶりの幕内復帰。

 夏場所開幕へ向けては「2桁以上、絶対勝ちます」と力強く宣言。「相手がどうこうよりも、自分自身との戦い。ここまで来たらあとは思い切ってやるだけ。どこで落とすか分からないのでしっかり初日から気合入れていかないといけない」と意気込んでいた。

 この日は同じ平幕・千代翔馬との一番。立ち合いから当たり負けせず土俵際まで一気に追い詰め、そのまま寄り切り。盤石の内容で白星発進を決めると、会場からは大きな拍手が贈られた。

 朝乃山は取組後「緊張感はありました。十両と幕内はまず土俵入りから違いました。今日は初日でお客さんも多かったので、目の前で相撲を取れることがうれしい。白星よりもお客さんの前で相撲取れることがうれしい」と感慨深げ。

 続けて「再入幕したときから“ここからが本当の勝負”という気持ちがありました。まだ初日なので、序盤5日間が大事なので明日からも集中して取っていきたい。新入幕のときは挑戦者の気持ちでいきいき取れたけど、今は前の番付がプレッシャーになっている。それに打ち勝てるように」と勝って兜の緒を締めた。

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