斉藤立 準々決勝で敗退 絶対王者リネールに屈し「稽古するしかない。それだけ」

[ 2023年5月14日 05:30 ]

柔道世界選手権第7日 ( 2023年5月13日    カタール・ドーハ )

 男子100キロ超級準々決勝 フランスのテディ・リネール(奥)と対戦する斉藤立=ドーハ(共同)
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 男子100キロ超級で昨年2位の斉藤立(21=国士舘大)が、準々決勝で2連覇を含む五輪4大会連続メダルのテディ・リネール(34=フランス)に敗れた。初対戦の“絶対王者”を序盤は苦しめたが、時間経過とともに主導権を握られ指導3の反則負けを喫した。斉藤は続く敗者復活戦で21年優勝の影浦心(27=日本中央競馬会)に敗れ、メダルを逃した。

 頭を丸め、気合十分でリネールに挑戦した斉藤だったが、その壁は高かった。

 試合序盤は内股で腹ばいにさせるなど見せ場十分。投げ勝つ期待すら高まったが、決め手を欠いたまま時間とともに体力を消耗。先に指導2で追い込まれた後は、組み負けて技を防いではつぶれるの繰り返し。延長3分41秒、3つ目の指導が飛んで敗れ、「敗者なのでしゃべることはない。相手の土俵の組み手だった。ここからだ、というところで指導が入った。正直、稽古するしかない。それだけ」と言葉少なだった。

 15分とたたずに迎えた影浦との敗者復活戦は、入場時から肩で息をする状態でもはや戦える体力はなかった。3回戦で東京五輪準優勝のトゥシシビリ(ジョージア)に完勝したインパクトも、あっさりと消え去る黒星となった。

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