岩井千怜が今季初優勝 史上初の双子の姉・明愛とのプレーオフに「幸せな時間。一つ夢がかないました」

[ 2023年5月14日 15:36 ]

女子ゴルフツアー RKB×三井松島レディース最終日 ( 2023年5月14日    福岡県 福岡CC和白C=6299ヤード、パー72 )

<RKB×三井松島レディス>プレーオフを戦った姉の明愛とハグする岩井千怜(右)(撮影・中村 達也)
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 岩井ツインズの妹、岩井千怜(20=Honda)が通算11アンダーで並んだ昨季年間女王の山下美夢有(21=加賀電子)、双子の姉・岩井明愛(20=Honda)と3人によるプレーオフ(PO)を制し、今季初優勝、通算3勝目を飾った。姉妹によるプレーオフは史上初だった。

 日本女子ゴルフ史に残るプレーオフは2ホール目で決着がついた。18番パー5の2打目。山下はレイアップして3打目勝負に。揃って235ヤード近くを残した姉妹はまず姉の明愛が“直ドラ”でグリーン手前まで運ぶと続く妹の千怜も“直ドラ”を選択。「最初は3Wにしようと思ったけど1Wもありだなと。ここまで来たらファンを楽しませたいと思いました」。グリーンには届かずも、姉よりも近くまで運んだ。

 この日「65」をマークして先にホールアウトした千怜は砲台グリーンとなる18番でのプレーオフに備え、左足上がりのアプローチを練習しながら勝負の瞬間を待った。グリーン上ではまず山下のバーディーパットがカップに蹴られ、明愛のパットも左を抜けた。最後、千怜はど真ん中から沈めた。大きく息を吐いた後にガッツポーズを見せた。優勝会見では「プレーオフで姉の明愛、美夢有さんとプレーオフができ、本当に幸せな時間でした。1つの夢が叶いました。母の日なのでこのような優勝がプレゼントできて嬉しく思います」と笑った。

 「母の日」のこの日は両親とも会場に駆けつけた。千怜は母・恵美子さん(48)について「いてくれると気持ちが明るくなる。雰囲気が和らぐ存在」と語る。姉妹で最後まで優勝を争いながら笑顔で勝ち取った通算3勝目。明愛からも「おめでとう」と声をかけられ「母にも最高のプレゼントになったと思います」と話していた。

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