高橋大輔 点と点がつながる…16年ぶりに「オペラ座の怪人」

[ 2023年4月13日 04:44 ]

練習する村元哉中、高橋大輔組(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートの世界国別対抗戦が13日、東京体育館で開幕する。公式練習が12日に行われ、アイスダンスの村元哉中(30)、高橋大輔(37)組(関大KFSC)も精力的に調整した。高橋にとって東京体育館はシングル時代の07年世界選手権で銀メダルを獲得した思い出の場所。フリーダンスでは当時と同じ「オペラ座の怪人」を演じ、日本チームの3大会ぶり3度目の覇権奪回に貢献する。

 高橋が思い出のリンクに帰ってきた。07年世界選手権で当時の日本男子最高となる銀メダルを獲得した場所で演じるフリーダンスは当時のフリーと同じ「オペラ座の怪人」。「まさかシーズン最後に16年ぶりに戻ってきて、またオペラ座の怪人を滑るのは…全然狙っていなかった」と笑った。キャリアの点と点が線となり、「終わった後に“ここにつながっていたのかな”と思えるような演技ができれば」と決意を語った。

 シングル時代の高橋を長年指導した長光歌子コーチが同行するのも発奮材料だ。「最年長ですけど、温かくみんなを外では見守って、氷の上では全力で頑張っていきたい」。アイスダンスの得点の上積みは日本チームの結果に直結。再臨した“ファントム”が、頂点への浮沈を握っている。

 《坂本パーフェクトで天下獲る》主将を務める世界選手権女子2連覇の坂本は、23歳としての初戦。「ケガなく病気なく元気にいけたら」と抱負を語り「SP、フリーともパーフェクトにそろえることができていない。(今季)最後の試合でそろえたい」と意気込んだ。この日は練習後にキス&クライの後ろにある日本の応援席に装飾を施すなど、リンク外でも奮闘。「明日から爆発できるように気合をためてます」と笑顔で語った。

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