若元春「自分が弱いとはもう思わなくなった」三役で2桁勝利を挙げて深めた自信「実力はついている」

[ 2023年4月13日 13:48 ]

霧馬山(右)と申し合い稽古を行う若元春(撮影・前川 晋作)
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 大相撲の小結・若元春(29=荒汐部屋)が13日、東京都中央区の荒汐部屋で、出稽古に訪れた関脇・霧馬山(26=陸奥部屋)と幕内・阿炎(28=錣山部屋)の2人と計5番の申し合い稽古を行った。

 番数こそ少なかったが内容は濃密。春場所の優勝力士である霧馬山を相手に、得意の左四つからまわしを切る高度な技術を見せるなど四つ相撲で3戦全勝だった。「先場所優勝して勢いのある相手だったので気合入りましたね」と充実の表情を浮かべた。

 小結2場所目となった春場所は11勝を挙げる活躍。新関脇昇進が有力視される夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)では大関獲りの足固めに挑む。「自分が弱いとはもう思わなくなった」。これまで番付を上げ続ける中でも控えめな発言が多かったが、ついに自信を深めた。「客観的に見ることを大事にしているので。三役で2桁(勝利)も達成しましたし、着実に実力はついてきているのかなと思う」。番付が証明しているとおり、自他ともに認める実力者に成長した。

 昨年春場所以降、弟の若隆景(28=荒汐部屋)、仲の良い阿炎、霧馬山と、身近な存在が幕内優勝を果たしてきた。「(霧馬山が)日本に来たばかりの時から一緒に稽古してきて新十両のタイミング(19年春場所)も一緒だった。部屋は違うけど一緒にやってきた仲間みたいなものなので、優勝は普通にうれしかったです」。

 次は自分が、と燃えるところだが「特に考えてはない」と意識せず。「自分が優勝するとしたらまぐれみたいなものなので、そのまぐれを拾えるように常に全力で臨むだけですね」。やや控えめではあったが、初優勝という大きな夢への思いを口にした。

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2023年4月13日のニュース