AFC決勝でチーフスが昨季の雪辱 ベンガルズを下して5回目のSB べ軍は土壇場で痛恨の反則

[ 2023年1月30日 12:45 ]

AFcの優勝トロフィーを手にするチーフスのQBマホームズ(AP)
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 昨年と同一カードとなったAFC決勝が29日、気温が氷点下6度まで冷え込んだミズーリ州カンザスシティーで行われ、第1シードで地元のチーフス(西地区1位)が23―20(前半13―6)で第3シードのベンガルズ(北地区1位)を下して2年ぶり5回目の優勝を飾り、第57回スーパーボウル(2月12日=アリゾナ州グレンデール)でNFCを制したイーグルスと対戦することになった。

 昨季のAFC決勝でベンガルズに延長の末に24―27で敗れていたチーフスは第4Qの残り3秒、ハリソン・バトカー(27)が45ヤードのFGを成功させて雪辱。その決勝点につながったのはベンガルズのDEジョセフ・オーサイ(22)のあまりにも軽率な反則だった。

 パント・リターンから残り30秒で最後の攻撃権を得たチーフスはスカイ・モーア(22)の好リターンもあって自陣47ヤード地点からドライブを開始。3プレー目で前週のジャガーズ戦で右足首を痛めていたQBパトリック・マホームズ(27)が懸命に5ヤードをランで稼いだ。

 ところがマホームズがサイドラインの外に出たあと、オーサイがマホームズを背後からプッシュ。この行為がアンネセサリー・ラフネスと判断されて15ヤードの罰退となった。

 反則がなければ残り8秒でチーフスはまだ敵陣42ヤード地点での攻撃だったが、15ヤード前進できたために一気にFG圏内に突入。27ヤード地点からバトカーがFGを決めて厳寒の中で声援を送っていた7万人のファンを歓喜させた。

 マホームズは第3Qに脚をひきずる場面もあったが43回中29回のパス成功で326ヤードと2TDをマーク。本来であれば欠場するほどの故障でありながらチームの指令塔としての役目をこなし、NFL6シーズン目で3回目のスーパーボウル出場を決めた。

 WRのマルケス・バルデススキャントリング(28)は6回のレシーブで116ヤードと1TD、TEのトラビス・ケルシー(33)も7回で78ヤードと1TDを記録するなどレシーバー陣も奮起。ケルシーは兄ジェイソン・ケルシー(35)がセンターとして在籍するイーグルスと今季の王座をかけて激突することになった。

 ベンガルズのジョー・バーロウ(26)は今季の1試合を含めてチーフスに対しては過去3戦3勝だったが4回目は惜敗。前半の4回を含む5回のサックを浴びながらも、41回中26回のパス成功で270ヤードと1TDをマークしたものの、レギュラーシーズンから続いていたチームの連勝は10でストップし、2年連続でスーパーボウルに駒を進めることはできなかった。

 <チーフスの今季全成績>
(1)○44―21カージナルス
(2)○27―24チャージャーズ
(3)●17―20コルツ
(4)○41―31バッカニアーズ
(5)○30―29レイダース
(6)●20―24ビルズ
(7)○44―23 49ers
(8)○27―17(延長)タイタンズ
(9)○27―17ジャガーズ
(10)○30―27チャージャーズ
(11)○ラムズ26―10
(12)●24―27ベンガルズ
(13)○34―28ブロンコス
(14)○30―24(延長)テキサンズ
(15)○24―10シーホークス
(16)○27―24ブロンコス
(17)○31―13レイダース
*AFC準決勝=○27―20ジャガーズ
*AFC決勝=○23―20ベンガルズ

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