安藤 日本人トップ3位も「悔しい」 自己新出ず…MGCでパリ切符狙う

[ 2023年1月30日 04:44 ]

陸上・大阪国際女子マラソン ( 2023年1月29日    大阪市・ヤンマーフィールド長居発着 )

日本人トップの3位でゴールした安藤友香(撮影・須田 麻祐子)
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 21年東京五輪1万メートル代表の安藤友香(28=ワコール)が2時間22分59秒で日本勢最高の3位となった。自己ベスト更新はならなかった一方、8月の世界選手権(ブダペスト)派遣設定記録(2時間23分18秒)をクリアした。ヘブン・デッセ(24=エチオピア)が2時間21分13秒で優勝。10月に行われる24年パリ五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権は、5位の吉川侑美(32=ユニクロ)、6位の前田彩里(31=ダイハツ)ら4人が新たに獲得した。

 なにわ路を走りきった安藤に笑顔はない。日本勢最高となる3位でも、目標を「優勝」と「自己ベスト更新」に据えていたから満足できなかった。「流れに乗って走れたけど、30キロ以降についていけなかった。自己ベストも更新できなかったので、悔しい気持ちでいっぱい」。疲労感をにじませながら、率直な思いを明かした。

 中間点までは日本記録に迫るペースを刻んだ。他の日本勢が脱落していく中でも踏ん張っていたが、30キロ過ぎにペースメーカーが外れた直後にエチオピアの2選手がギアを上げると、対応できず。更新を目指した6年前の自己記録には1分23秒届かなかった。

 リラックスして走るために両腕を大きく振らずに下げることから“忍者走り”と形容されるフォームが特徴的な28歳。1万メートルの選手として東京五輪に出場したが「本職のマラソンで代表を獲りたい」と目標は明確だ。パリ五輪の出場を懸けた10月のMGCへ、課題と向き合いながら成長へつなげる。

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2023年1月30日のニュース