“無駄走り”にリバウンド争い信頼高めた八村 スタッツ以外にも光った貢献

[ 2023年1月27日 04:55 ]

NBA   レイカーズ113―104スパーズ ( 2023年1月26日    ロサンゼルス )

シュートを打つ八村塁(AP)
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 NBAレイカーズに加入した八村塁(24)は25日のスパーズ戦で12得点6リバウンドと上々の新天地デビューを飾った。NBA解説者の中原雄氏は数字に表れないプレーも高く評価した。

 まだチームメートと十分な練習ができていない中で、八村はしっかりチームにフィットしていた。まず良かったのは八村らしさを出せたこと。武器である中間距離のシュートを決めて、フィジカルを生かした1対1から得点し、ファウルももらった。ボールを運べることも彼の良さ。守備リバウンドを奪ってから自らドリブルし、仕掛けていってレブロン(・ジェームズ)の3点シュートをアシストした。第4Qの競った状況で仕事をしたのは素晴らしい。

 初戦で12得点6リバウンドは十分な結果だと思うが、数字に表れない貢献も大きかった。一つは走り。速攻では先頭でゴールへ向かうこともあれば、コーナーに行って相手ディフェンスを引きつけて仲間のためのスペースもつくった。もう一つはリバウンド争い。積極的にボールに絡み、キャッチできなくても、はじいてチームで確保するシーンもあった。献身的なプレーでコーチ陣やチームメートの信頼は高まったと思う。

 レイカーズはインサイドの選手層が薄かったが、八村の加入とケガで離脱していたセンターのデービスの復帰で、ゴール近辺は安定してくるだろう。また、チームとして課題の3点シュート(1試合平均の成功数はリーグ最低の10・5本)でも、この日3本中1本成功の八村に今後期待できる。

 この日のようなプレーを続けていけば、レブロンは八村を使うプレーを積極的に選択していくと思う。現在プレーオフ圏外のチームも浮上していくはずだ。(NBA解説者)

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